第4話 やっぱり癌だった

祖母話した次の日に祖母は自力で動くことが出来なくなった。これはまずいと思った母が救急車を呼んだ。救急車を待つ間に祖母は「みんなありがとう」と言った。それが祖母の最期の言葉だ。祖母はがんセンターへ運ばれた。私はその場にいなかったので詳しくは知らないが検査の結果やはり癌だったそうだ。しかもかなり進行しておりあちこちに転移していたそうだ。また祖母は腸にいくつもの穴が空いてしまっていたらしい。ここ数日でお腹が脹れていたのはそのせいだった。

電話してきた母の声はとても震えていて泣き崩れているのがすぐにわかった。父と急いで祖母の病室に行くと点滴やら酸素マスクやらをつけられた祖母がいた。いつもの元気で笑っている祖母の面影はどこにもなくて今にも死んでしまいそうだった。

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