三十三曲目:AC/DC『Thunderstruck』
とうとうAC/DCの新作『Power Up』の発売まで二週間を切りましたね。今作はどうやらあの大名作『Back In Black』とほとんど同じ布陣で制作されるとのことで、かなり期待が膨らんでおります。
先行リリースされた『Shot In The Dark』もいつも通りの骨太タテノリロックンロールで非常に格好良かったですし、つい昨日Youtubeの公式チャンネルで公開されたトレイラー映像の曲『Demon Fire』も非常に素晴らしい出来でした。
今回はどうせならDeluxe Lightbox版を買いたいですね。ギラギラとジャケットがひかるのはかなり映えそうです。
さて、根っからのロック小僧である私は当然の如く彼らの大ファンです。なかなかアルバムが安価で手に入らない故コンプリートからは程遠いのですが、それでもある程度の数アルバムを持っています。
そして、その中でも特に好きなアルバムが『The Razors Edge』と『Ballbreaker』そして『Stiff Upper Lip』です。別に通を気取っているとかそういうことはないですよ。個人的にアルバムとして特に出来が良いのはこの三枚だと感じているが故です。
今回紹介するのはこの中の一枚『The Razors Edge』のオープニングを飾る彼らの代表曲のうちの一つ『Thunderstruck』です。
この曲は本当にブチあがりますね……徹頭徹尾リスナーのテンションをアゲていく痛快なロックナンバーです。
ハチャメチャに格好いいギターリフとハイハット(で合ってますかね)の刻みで始まるイントロと、そこに重なる力強いコーラス。ゆっくりとコーラスが大きくなっていき、バスドラの力強い音とずっしりしたベースが加わってきたらもうその時点でブチあがります。
そして、Brian Johnsonのやや掠れたようなロックなヴォーカルでさらにボルテージが上がっていき、『You've been…』で一瞬溜めた後の『Thunderstruck!』でもう完璧です。
しかも、一発目で思い切りブチアゲておきながら、間髪入れずにタメはじめ、『And I was shaking at the knees』から『Yeah them ladies were too kind』のところでさらにボルテージが上がり、二回目の『You've been…』で一瞬の静寂ののち……
これがもう最高なんですよ。完全にライブで映えるタイプの曲なのですが、AC/DCはスタジオ盤もとんでもなく熱がこもっているのでこれを聞くだけでまるでライブに言っているかのようにノレちゃうわけです。
そしてこの曲のさらに凄いところは、二回もブチアゲておきながらクールなギターソロの後にもう一回ドカンと一発ブチアゲてくるところです。
アルバムのオープニングナンバーとしてこれほどふさわしい曲も早々ありません。ぶっちゃけてしまうとこの曲がド頭にあったらその後が微妙にコケていても確実に名盤になります。本当にそのレベルで格好良い。
そして、アルバム『The Razors Edge』ではこの曲の次にくる『Fire Your Guns』への繋ぎもバッチリです。最後に若干テンポダウンして、ビタッ! と止まった後、ハイテンポなギターソロが入ってくる……プログレのアルバムでよくある、曲と曲の区切りがないという形ではないにもかかわらずこのハマりよう。まさに完成された繋ぎです。
AC/DC史上最も偉大なアルバムはと聞かれれば『Back In Black』と答えますが、史上最も完成されたアルバムはと聞かれれば『The Razors Edge』と答えますし、何なら史上最も良い曲はと聞かれれば『Back In Black』や『Highway To Hell』よりも先に『Thunderstruck』が出てくる気さえします。そのぐらいこの曲は凄いのです。
さて、今回はこの辺りで。
豪州出身、『偉大なるマンネリズム』の二つ名を持つ世界的ロックンロールバンドの大名曲、是非一度聞いてみてください。
ちなみに私のAC/DC名曲十選はこんな感じ。
・Thunderstruck
・Dirty Deeds Done Dirt Cheap
・Moneytalks
・Hard As A Rock
・Back In Black
・Highway To Hell
・Safe In New York City
・House Of Jazz
・You Shook Me All Night Long
・Shot In The Dark
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