ゴブリンの中身は女子高生~ちょっと女神の所に行って文句を言ってくる~

とことこ

プロローグ


最近、仲間のゴブリン達にコシヌケチビと言われ、除け者扱いされる事が多いゴブ。

少し考えて見るゴブ。

う~ん、わからないゴブ、考えてもわからないゴブ。


これはやっぱり仲間に聞きに行くのがいいゴブね。ちょうど通りかかった仲間がいるから、聞いて見るゴブ。


「ちょっと、オマエ聞きたいことがあるゴブ」


「ナンダ、コシヌケチビ」


「何で最近、ゴブの事をコシヌケチビって呼ぶゴブか」


「ソレは、オマエが狩りに行ってもキノミしか採ってこないからゴブヨ。プッ!ヒャーヒャッヒャ~笑えるゴブ。だからオマエはコシヌケチビなんだゴブ!コシヌケチビって呼ばれたくないなら、ちゃんとマモノかニンゲンを狩ってくるゴブヨ。とくにニンゲンはウマイから、ニンゲンを狩って来たら、これからはオマエのことをコシヌケチビって言わないであげるゴブヨ」


ん!?今こいつ人間はうまいって言ってなかった……?

もしかして、人間を食べるってこと…?!


無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理

無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理

無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理

無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理

無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理────────────────だ!!


そんなの私には絶対に無理だ……何でだゴブ?


「……コシヌケチビどうしたゴブカ?ニンゲンて聞いてビビったゴブカ?

たまに強いニンゲンはいるけど、ほとんどのニンゲンなんて弱いゴブヨ。プッー!オォ、オマエはコシヌケチビだからその辺にいる弱いマモノも狩れないから、ニンゲンなんて死ぬまでムリだろゴブネ。せいぜいその辺のマモノを狩れるようにがんばるゴブヨ……」


あれ?考え事をしてたら、いつの間にかナカマが居なくなっていたゴブ。


それにゴブさっき自分の事、私って────!


ちょっと待ってよ!!


思い……出した!


私、前世人間だっ───────────!!


ええぇ────────────────!!


って言うか!なんで私知らない間に死んでるの!


それによりにもよって、なんでゴブリンに生まれ変わってるの!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る