第2話 僕には夢がある

 それは、書籍化して本を出すこと……などという、ちっぽけな夢じゃない。

 いや、何をもってちっぽけと呼ぶかは人それぞれだったな。まあ、僕はそこに価値を感じていないという意味だと思ってくれ。別に書籍化を目標にしている人たちを馬鹿にするつもりはない。


 ネット小説って、いいものだよな。

 本音を言えば、僕は紙媒体で読んでほしくはないんだ。読者の皆様には、是非ともお使いのブラウザとお好みのサイトで読んでほしい。できればPCで。


 さて、なんで僕が小説を投稿しているのかというと、それはサイクリングが好きだからだ。

 ……風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話になっちゃった。

「ちゃんと説明しろ」

 という声が聞こえてきそうだから、説明しよう。

 風が吹くと砂が舞うだろう。すると砂が目に入って失明する人が増える。そういう人は三味線弾きにでもなるしかなくてな。三味線が売れるんだ。すると、三味線の素材である猫の皮が必要になるから、猫狩りが始まる。猫がいなくなると、ネズミが増えるよな。ネズミは定期的に何かをかじる癖がある。それが柱とか扉なら我慢も出来るんだが、桶だけはかじられると困るんだ。水が漏れるからな。そこで……


 ……え?そっちじゃない?

 あ、サイクリングから小説に繋がるまでの解説か。ごめんごめん。風から桶屋に繋がるまでの解説をしてしまった。


 自転車に乗っているとな。日本の道路がどれだけいびつに作られ、法整備がどれだけ遅れているかがよくわかる。

 日本の道路は便宜上、歩行者>自転車>自動車と優先順位を決めているらしいが、実情はどう見ても違う。自動車>歩行者>>>越えられない壁>>>自転車って順番で優先されている。

 たとえば、君の家の近くにある狭い道路を適当に思い浮かべてくれ。どんな道が思い浮かんだ?


 車道があって、白線があって、路側帯が十数センチある。以上。


 な?仮に歩道が無くても車道だけは意地でも通す。そんな道づくりを当たり前としている日本は、自動車さえ通れば歩行者が通れなくてもいいやって考え方で道路を作っているんだよ。

 ……まあ、田舎とかで10キロメートルも山道だったりすると、逆に「こんなところに歩道を作っても誰も通らないだろ」って思うけどさ。

 歩道さえ作れない日本は、自転車のことなんて考えてない。ましてローラースケートやスケボーに関しては移動手段としても見ていない。あれは玩具であって乗り物じゃないという偏見が渦巻いている。

 衰退国日本!


 っつって終わればただの愚痴。何の役にも立たないゴミ。

 戦わなくちゃ。現実と。

 まずは自分がな。


 ってことで、僕は現実と戦うことにした。サイクリングが好きだから、自転車道を各地につくる運動を始めようと思ったんだ。


 幸いにして、世の中は民主主義。多数決こそ正義の世界だ。だから自転車道を増やすなら、自転車好きを増やすことが一番手っ取り早いと思った。

 だから僕は、自転車の魅力を何かしらで語りたいと思ったんだ。

 なぜそこで小説を選んだのかは……次回にでも語ろうかな。


 なんにしても、みんなに言いたいことがある。

『チャリンコマンズ・チャンピオンシップ』を読んでくれ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888579859


『スポーツ自転車はじめたら美少女店員が『様』呼びでついてきた件』でもいい。いや、むしろ初心者には、そちらをおすすめする。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889131392


 次回は、なぜ自転車と小説が相性良いかを語るぞ。多分な。

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