--主要登場人物紹介--

年齢、称号、肩書は第一話の時点、王国歴1051年夏のものです。登場人物も多く架空の設定なので、混乱を避けるため貴族は姓と名のみに統一しました。ネタバレを含みますのでご注意ください。


***


エマニュエル・テリオー(22)

王国南部に領地を構えるテリオー伯爵家の長女。正義感があって弟思いの優しい彼女は昔の恋をいつまでも引きずっている。もう自分は誰にも嫁がなくてもいいと諦めている節がある。炎のような赤毛に薄茶色の目をしている。愛称エマ。


ナタニエル・ソンルグレ(24)

ソンルグレ侯爵家の長男。複雑な家庭環境の元に生まれ育ち、特に十代前半は色々と苦労していた。貴族学院でエマニュエルに出会い、交際をするようになるが……そんな彼も今は優秀な魔術師として王宮魔術院に勤めている。愛称ナタン、ナット。


パスカル・テリオー(19)

エマニュエルの弟。小さい頃から体が弱かった彼も、テリオー領に帰ってきてからは健康になり次期領主としての自覚に目覚めたようである。エマニュエルにとっても頼もしい弟に成長した。


ジェレミー、アナ=ニコル・ルクレール侯爵夫妻

ジェレミーは騎士で近衛大佐。ナタニエルの母フロレンスの兄である。アナは王宮魔術院に勤める魔術師で、ナタニエルと共にテリオー領に派遣されてくる。夫妻にはギヨーム(21)アンリ(19)ミレイユ(17)の三人の子供がいる。


テリオー伯爵夫妻

エマニュエルとパスカルの両親。出世欲や金銭欲のために王都に残るよりも、パスカルの健康のことを考えて領地に戻ることを決めた。子供たちの幸せを誰よりも願う優しい人々である。


ガストン(24)

今は南部の港町ペルセで幸せに暮らす彼は昔いじめっ子でナタニエルと仲が悪かった。彼が居なければエマとナタニエルは別れなかっただろうが、再会もなかっただろう。そもそも出会って仲良くなっていなかったかもしれない。ある意味二人のキューピッド役である。


アントワーヌ、フロレンス・ソンルグレ侯爵夫妻

ナタニエルの両親。ナタニエルの学生時代、アントワーヌは宰相室補佐として王宮に勤めていた。その後王国史上最年少で副宰相に就任。フロレンスは最初の夫との間に生まれたナタニエルを連れてアントワーヌと再婚している。ミラ王妃は彼女とジェレミーの姉にあたる。


ジャン=クロード、ビアンカ・テネーブル公爵夫妻

クロードは王宮魔術院のトップである総裁の職に就いている。他人に厳しく自分にはもっと厳しいが、妻のビアンカに対しては非常に甘い。ビアンカも王宮魔術院勤務である。彼女が二週間の遠征に行ってしまうとクロードは自分が寂しいのでナタニエルを快く送り出してくれた。


ローズ・ガニョン(19)

ソンルグレ侯爵家の長女、ナタニエルの上の妹。貴族学院で文官になるために勉学に励んでいた彼女は卒業後は高級文官として王宮に就職した。パスカルは彼女と同級生で仲良くしていたらしく、彼女とマキシム・ガニョンの結婚式に呼ばれていた。第一子オリヴィエがナタニエルの遠征の少し前に生まれている。


マルゲリット・ソンルグレ(17)

ソンルグレ侯爵家の次女、ナタニエルの下の妹。外見はいかにもお淑やかな侯爵令嬢なのだが、運動神経が良く、活動的な彼女である。剣の腕も立つし、暗闇も高い所も虫も怖くない。ナタニエルは彼女に泳ぎを習ったと言っていた。愛称マルゴ。


ダンジュ(推定20)

ペルティエ領の山奥、間者の里出身。魔法で空が飛べて瞬間移動も出来るナタニエルは時々彼のことを見かけていた。そしてマルゲリットの秘密の友達と呼んでいた。ダンジュはマルゲリットとペルティエ領で一緒に暮らすようになってからはソンルグレ家の家族の前には姿を現し、名前も名乗っている。愛称ダン。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る