来ない

…怖い。未来が大きくなるのが。未来を拾ってもう3年。未来といれる時間が少なくなっている…もう明日だ…

未来「咲桜さん…大丈夫?」

咲桜「え!?だ、大丈夫よ…」

未来「…放っておけないんだよ、咲桜さん。最近なんか困ってるでしょ?未来に言ってよ…」

咲桜「…ごめんね、未来…おやすみ」

未来「…良い夢見てね、おやすみ。」


_朝。私が目が覚めたのは、午前6時。いつもより2時間も早い。私はリビングに向かい、咲桜さんに教えてもらった朝早くにやっているテレビ番組を観る。ちょっとだけ間が開いて流歌さんが起きてくる。


流歌「…未来さん、早いですね。」

未来「まあね…でもいっつもより2時間だけ早かっただけ。」

流歌「…面白いですよね、このテレビ番組。」

未来「うん、未来も大好き。咲桜さん、遅いね。」

流歌「…いつもこの時間には降りてくる…んですがね…」

未来「…1人嫌だ。流歌さん、一緒にテレビ観ようよ。」

流歌「…はい。」


どれほど時間が経っただろう。もうお昼だ。咲桜さんは一向に降りてくる気配が無い。


未来「…ちょっとだけ、咲桜さんの部屋覗いてくるね。」

流歌「何故ですか?」

未来「遅いじゃん…咲桜さん。」

流歌「…咲桜さんはお出かけなさったのです。」

未来「あ、そうだったんだ…」

流歌「少しだけ遠くの国へ…」

未来「そっか。」

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