ひとりぼっち花火

どうしようもなく気だるい夏が

終わらず留まり揺れている

死んでしまった宇宙の果て、向こう側は未来

ネジ巻き式の猫が鳴く ずるりずるり引きずった昨日の跡


キスをいくらしたって、体を重ねたところで

分かち合えるように人間は出来ていない


私はひとりぼっち 夜の彼方に花火が上がる

夏の終わりを聴いている

静かに涙は落ちる

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