猫と僕と君の愛

くだらない僕と意地汚いねこが住む青い屋根の家は、踊り狂った踊り子が荒らした部屋と小さなキッチンがある。


僕が見出した君は非常に良い声で鳴いたけれど、ひどく哀しそうに見えてすぐに捨てた


くだらない僕と意地汚い猫のいる窓辺にはいつしか花が咲き乱れ苔むしていたというのに、今や枯れ果ていみじくもそれを思い馳せ繰り返す。


あの頃、と呼べるほどに時間が経つまでがもどかしく、僕は早く年老いてしまいたかった。


猫の物を食べる音や耳を澄ました姿を散々にスケッチしていた夕方、それはもう目にいっぱいの涙を溜めた君が、愛を語り出すことを世界一毛嫌いした僕。


くだらなく、意地汚く且つ傲慢で狡猾な僕。


触れられたくない癖に近くにいる猫と僕


小さなキッチンの隅でロッキングチェアの軋む音が落ちた。

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