短編小説どうぞ!

「先生、夢ってなんですか?」

「夢? 夢かー……、もう叶ってるしなぁ……」

「それは先生が夢でしょう? 私が聞いてのは……、の夢で、す!」

 彼女は好奇心旺盛である。

 知りたいことは何でも知り、知らない人を助ける。ただ、それが裏目に出て他人の黒歴史を作ってしまったこともある。

「それは科学的に証明されたはずだよ?」

 僕は科学専門じゃないから知らなかったが、色んなサイトを見て知ったこともある。

「まず、人間の睡眠にはレム睡眠、ノンレム睡眠がある。レム睡眠はリラックスしていてノンレム睡眠は緊張しているとか……何とか…」

「? 何とか?」

 彼女は当然、首をかしげた。

「つまり、その――…、レム睡眠時に寝たとき夢を見るそうだ(確か)」

「先生怪しい……」

 ちょうどそこへチャイムが鳴り響いた。

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