執拗な無言電話が齎す、じわじわとした恐怖。

何年にもわたって執拗に無言電話をかけてくる「ブリキ屋さん」。
「私」の家族は何故かかかってきてもそれを切らずに受話器を上げたまま放置。それが解決策、というか対策?らしい。その段階でもう「怖ッ」の一言なのですが、読み進めていくごとに恐怖は増幅していきます…!
謎がたくさん散りばめられている中に田舎暮らしの人間なら「あ、分かる」というポイントが多々あって、まさに田舎暮らしの私は主人公にどんどん共感していきました。だからこそ余計に怖くなるのですが…
田舎暮らしあるあるのリアリティさに「もしかして実話?」とチラッと思ってしまうほど。

またまだ暑い日が続く今日この頃、涼しくなりたい方は是非にご一読を。

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