386能力者 ココ・スバルの必殺技

目の前の男はピクリとも動かない。


どうやら、俺の386能力『スバルタイム』はうまく発動したようだ。

相手の時間を386秒だけ止められる俺ココ・スバル固有の能力だ。

あとは、近づいてゆっくり倒すだけ……。しかし、ヤツに近づけない。

距離にして約4m。それ以上近づけないのだ。


はっ! まさか、奴も386能力者か? 3.86m以内に近づけない能力か。


俺は後ろに飛び、銃を構えて引き金を3.86回引いた。


「やはりか……」


銃弾はヤツの手前3.86mの位置で止まった。このままでは能力の時間切れだ。

3、2、1、時間切れだ。


「うお! 弾が!」


ヤツは突然現れた銃弾に驚いた様子だ。俺はヤツに問いかけた。


「お前も386能力者か?」

「お前もか? でも、俺の方が上手のようだな」


ヤツが右に移動すると、弾丸がまっすぐ虚空を飛んで行った。


「386能力は一度使うと、386分間使えない。俺の勝ちだな」


ヤツは素早く銃を撃った。


次の瞬間……


銃弾は消え、 目の前の男はピクリとも動かない。


どうやら、386能力者用のカウンター能力が発動したようだ。


386秒時間逆行!スバルリバースタイム


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ちなみに386は「スバル」の語呂合わせみたいです。




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