【天空のカヴァルリー】設定集

瀬道 一加

Behind the scenes 1. 物 - Act. 1

【登場「物」紹介】


物語の中に登場する、現代には存在しない物を紹介します。現実のものを参考にした物があったり、近い未来に実現できるものもあるかもしれませんが、多くは作者の想像力の結果です。実際に未来に実在出来るかどうかは保証いたしかねますw


◆◆◆


【重力装置】


場の重力を自在に操ることの出来る装置。空間を二つの「力場」と呼ばれるプレートで挟んでその場の重力を調節する方法と、一つのプレートで既にある重力への反発を起こして浮かび上がらせる方法がある。前者は宇宙空間での重力調整に使われ、後者は乗り物の動力として使われることが多い。後者の応用によって地表と宇宙空間の間での往来の際に高速で移動する必要がなくなり、時間はかかりつつも、宇宙船の設計に空気抵抗の考慮をそれ程しなくて済むようになった。その為、従来に比べて大型の宇宙船が一般的となった。但し、費やされるエネルギーはそれほど変わらない。


利用され始めたのは100年ほど前だが、その発明はAIによって行われた物で、詳しい仕組みなどはまだ解明されていない部分すらある。



【PAI】


個人用人工知能(Personal Artificial Intelligence)の略。ほとんどの人口が登録している個人用通信・管理システムで、住居や乗り物などのあらゆる端末にインストールさせ使用することができる。他のPAIやシステムと連携させることも可能。


音声や指紋、虹彩など、いくつかの生体認証の組み合わせで認証させられる他、特定の言葉やリズムなどを指示として登録できる。ほとんどの場合、人の姿を模したアバターが現れて指示に応対する。規定のアバターは小さい人型を模した姿だが、開発元のブランドによって姿が少し違うのと、個人用にその姿をカスタマイズしている人もたくさんいる。



【ホログラムクスリーン】


特定の座標に、特定の視点からのみ見ることの出来る立体映像を映し出すことの出来るスクリーン。大きさは様々で、ミィヤ達が腕に付けているバンドの手のひらサイズのものから、大きな壁全体に映し出すことの出来るものもある。



【無輪ジェット】


重力装置を応用した、オートバイの様に跨って乗る乗り物。タイヤは緊急時に引き出す小型のものしか付いていない。基本は小回りのきく一人用だが、後ろに一人乗せることも可能。通常は舗装されている路面上しか走れない様にシステムに安全制限がされているが、軍用モデルは動力の許す限りの高度と速度で走行出来る。その他、軍専用の装備がいくつも搭載されているらしい。



【自動車】


基本は完全な自由運転だが、緊急時は手動走行に切り替えることができる。通常は車内にPAIを連携できるシステムが搭載されている。



【浮遊椅子】


重力装置を搭載した椅子。座り心地が良く移動もできる為、広く普及している。専用の床が張られている室内でしか使えない。



【空挺軍ID】


訓練校に入校時に配布される、身分証明となるID。空挺軍への正式な着任後も引き続き使用される。生体認証機能があるので、盗んでも使うことはできない。金属の薄いタグの表面に名前や生年月日等が立体表記されているのと、裏面には簡単な通知の受信、表記機能が付いている。通常はみな、丈夫なチェーンに繋いで首から下げている。



【通信バンド】


母艦への到着とともに新任の空士達に配られる通信システム。腕時計の様に腕にはめておくタイプ。見た目はシルバーだが金属ではない模様。装着者の視点からしか見ることの出来ないホログラムで、様々な情報を表示可能。基本は軍からの通知や教育資料の閲覧に使用されるが、同僚や上官、部下との通信も可能。但し全ての通信は軍のAIが監視している。

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