第12話 桃

山本「…」


長谷川「…」


森口「…」





三人「…」





長谷川「山本…」



山本「はい?」



長谷川「なんか…」






「なんかおもろい話」








「して?」



山本「…」



「ええよ」


長谷川「やったあ」



山本「では」


「ウォホン」



「むかーしむかし」


「あるところに」


他二人「うんうん」


山本「おじいさんと」


「オバマ大統領が」


「いました」


他二人「うんうん」


山本「おじいさんは」


「山へ柴田理恵狩りにいきました」


「オバマ大統領は」


「川へセンタリングをしに行きました」


他二人「うんうんうん」


山本「オバマ大統領が川でセンタリングをしていると」


「川上から」


「ドンブラコードンブラコーと」


「大きな桃が」


「流れてきました」


他二人「うんうんうん」


山本「オバマ大統領は「なんじゃあこりゃあ!」と叫びました」


「その桃を持ち帰ったオバマ大統領は」


「柴田理恵狩りに行っているおじいさんが帰ってくる前に」


「下段蹴りに見せかけた上段蹴りで」


「桃を真っ二つにしました」


森口「…」


「横に?」


山本「うん横に真っ二つ」



「すると中から」


「小さなアカデミックが」


「出てきました」



長谷川「ちょっとまって」


山本「なんやねん」



長谷川「アカデミック…」


「アカデミックっていう意味がちょっと」


「分からないですね」


山本「あ」


「アカデミック」


「アカデミックがわからない!?」


「ほえ~」


「ならちょっと」


「教えますよ」


長谷川「頼んます」


山本「アカデミックっていうのは~」


「非っ常おおおおおお、に」


「ヤバいんですよ」


「もうね」


「めっちゃでかくてね」


「長谷川がもしアカデミックに出会ってしまったら」


「なんじゃこりゃああ!!」


「これがアカデミックってやつなのかあ!」


「ってなりますよね」


長谷川「いやだからあ」


「アカデミックは物なんですか?」


山本「いやいやいやいや」


「生きてるよお!」


「アカデミックは凄いんですよ」


「グワアッ!て来ますからね」


長谷川「あ、人を襲うねや」


山本「いやいやいやいや」


「人は襲わんでしょう」


「背後霊を」


「襲います」


長谷川「あ」


「アカデミックには人の背後霊が見えるねや」


山本「まあうっすららしいですけどね」


長谷川「なにがうっすらやねん」


山本「ぼや~っとしか見えてないみたいですけどね」


「てゆーかほぼ見えてないって言うてたわ」


「実はヤマカンやねーんて言うてたわ」


長谷川「え!?」


「日本語話してない!?」


山本「どういうことですか?」


長谷川「アカデミックはなに?」


「喋れんの?」


山本「まあちょっとだけ喋れますよね」


「この前も語彙力もっと欲しいわ~言うてたわ」


「まだ主語と述語がごちゃごちゃってなるらしい」


「倒置法ムズいわ~って」


長谷川「そんなんええねん」


「物語の続き」


「教えてや」


山本「ええがな」


「そんでえ!」


「オバマ大統領の前に小さなアカデミックが現れてえ!」


「そこに隕石」


「ドーーーーーッン!!!!」



「で、おじいさんもオバマ大統領も柴田理恵もアカデミックも天に召されて」



「おしまい」


長谷川「…」


「なるほどね」



森口「あああ」ガクガクブルブル((⛄))


山本「どーした森口」




森口「山本が背後霊の話とかするから」







「怖い」


end













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