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2020年9月15日 13:14
読んだのがけっこう昔で、記憶が多少あやふやですが、『バガボンド』の吉岡一門70人斬りの話で、『どこにも心を留めない。誰にも心を留めない。流れのままに』とかの台詞があった気がしますが。 そういう境地に至る、たたの一瞬だけでもそこに到達した状態として、「……我は空なり……」の台詞と、通じ合うところがある気がします。
作者からの返信
〝空我〟は元は釈迦の教えというか、残した言葉のひとつで〝色即是空〟〝空即是色〟の〝空〟らしいですね。〝色〟は物質的な万物を現すようですが、〝空〟の方は定かではなく、様々な解釈があるようです。 そして、古流武術の世界ではいわゆる無我の境地こそがこの〝空〟であるという思想があります。 記録では、宮本武蔵はこの〝無我の境地〟と、禅の〝万里一空〟を重ねて考え、独自の解釈で〝空〟を突き詰め、二天一流の〝奥義〟としたらしいです。なので、武蔵の教えに表される〝空〟や〝万里一空〟は、元の意味とはだいぶ違うようですね。 わかるようでわからない〝空〟の概念。作中の描写で何となくでも伝わっているなら、頑張った甲斐があります。
読んだのがけっこう昔で、記憶が多少あやふやですが、『バガボンド』の吉岡一門70人斬りの話で、
『どこにも心を留めない。誰にも心を留めない。流れのままに』
とかの台詞があった気がしますが。
そういう境地に至る、たたの一瞬だけでもそこに到達した状態として、
「……我は空なり……」
の台詞と、通じ合うところがある気がします。
作者からの返信
〝空我〟は元は釈迦の教えというか、残した言葉のひとつで〝色即是空〟〝空即是色〟の〝空〟らしいですね。〝色〟は物質的な万物を現すようですが、〝空〟の方は定かではなく、様々な解釈があるようです。
そして、古流武術の世界ではいわゆる無我の境地こそがこの〝空〟であるという思想があります。
記録では、宮本武蔵はこの〝無我の境地〟と、禅の〝万里一空〟を重ねて考え、独自の解釈で〝空〟を突き詰め、二天一流の〝奥義〟としたらしいです。なので、武蔵の教えに表される〝空〟や〝万里一空〟は、元の意味とはだいぶ違うようですね。
わかるようでわからない〝空〟の概念。作中の描写で何となくでも伝わっているなら、頑張った甲斐があります。