待つ人は

どんぐりの道は続く

風の音は消えていく


この子の待つ人に会えない


空は暗くなっていく

僕はだんだん不安になる


「まだ会えないのかな?」

僕は優しく尋ねる

「きっと近くにいるよ」

子供は答える


木々の間に微かな光

僕たちは覗いてみた


人のようで人ではない

鳥のようで鳥ではない


僕たちが見ているのは

綺麗な林の守り神


「あの人が僕の待つ人だよ」

子供は静かに答えた


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