あとがき

 最初に挙げた6つの作品は、全てカクヨムでご活躍中の板野かも様(https://kakuyomu.jp/users/banno)が主催された、「第4回 #匿名短編コンテスト・光VS闇編」に参加させて頂いた作品たちです。


 第4回 #匿名短編コンテスト・光VS闇編 【光サイド】

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889575285


 第4回 #匿名短編コンテスト・光VS闇編 【闇サイド】

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889575379


 この企画は、投稿者が名前を伏せて作品を寄せ、名前に囚われず新たな読者を獲得する、また読者側には作者で選ばずに新たに好みの作品または作者を発掘する、という意図の元に開催されています。

 投稿作品が光サイド、闇サイド合わせて、総数200超え。

 凄まじい盛り上がりをみせました。


 読者(参加者も含め)は、気に入った作品に応援ポイントを入れ、さらには気が向いたら応援コメント、読者賞への推薦なども行います。

 これが、初めて匿名コンテストに出て分かったのですが、読まれない!

 周りの作品に比べ、明らかに自分の作品のPVが低い。

 ――なるほど。匿名であるからこそ。タイトルはかなり重要なポイントですね。

 普段タイトル決めるのが苦手と公言していたツケが、ここに出てしまいました。


 それでは、各作品のあとがき的なコメントを追記して参ります。


【光029】輝く聖剣

 一応説明しておきますと、【光○○○】【闇○○○】というのは、光サイド、あるいは闇サイドの○○○番目の作品、という意味合いです。

 匿名短編コンテストを閲覧されていなかった方は、この部分で光側闇側、どちらをテーマにした作品かご判断頂ければと思います。

 ちなみに、この何番目、という所は重要で、作者名が伏せられ、かつ誰が投稿してるか分からない状態だと、起こるのです。――タイトル被りが。

 おい、いいからあとがけよ! そんなツッコミもあると思いますが、ここ後々重要ですので念の為。


 で、「輝く聖剣」です。

 読まれませんでしたね! やはり、光がテーマでこのタイトル。

 埋もれますね。タイトル重要です。

 内容は、異世界転生ものを扱ったギャグです。

 ドS女神様と転生勇者のやり取りをただ描くだけのもの。

 ―これでピンと来た方がいらっしゃれば嬉しいのですが。

 実はこれ、KACで書いた「おめでとう、勇者」という作品と同じ構図、同じ女神様です。

 匿名コンテストのレギュレーションにはグレーな感じなのですが、勿論どなたにもツッコまれませんでしたね。

 一応登場人物に名前が無いし、珍しいシチュエーションでも無いので、レギュレーション的にもギリギリセーフだと判断して投稿したのですが。残念ながら、「これ秋月じゃね?」的なのは一切無かったです、はい。


【光035】光導くもの【ホラー要素あり】


 ※ 少しだけ表現部分に修正しました。

 私の作品に珍しいホラー作品です。

 順番としては後述の「穴」が先だったのですが。

 実は私、最初に創作した小説はホラーだったのです。

 小学生の時夏休み、遊びに来ていた従兄弟に読ませる為、ノートにいくつも短編ホラーを綴っていたのです。「あなたの知らない世界」という怪談番組が当時ありまして。

 この作品はその頃に書いていた物をイメージして書きました。懐かしい。


【闇030】穴【ホラー要素あり】


 ということで、秋月創苑名義で書いた初のホラー作品がこちらになります。

 いっさん小牧さんから、「本格ホラー」と称して頂けました。嬉しい!

 白鯱さんから「救いの無さと無邪気さの組み合わせが良い」とコメント貰えました。嬉しい!

 

 それはともかく。先ほど述べたタイトル被りの件が、ここで関わってきます。

 なんと、「穴【ホラー要素あり】」という作品がここで二つ現れたのです。

 (まだ一般公開前)

 このミラクルに作家陣が反応しない訳がありません。

 これにより、第4回匿名短編コンテストは、空前の「穴」ブームに突入するのです。


【闇037】月明かり、宵の口


 この作品は今回投稿した中で、最も反応があった作品です。

 読んで頂くと分かるかも知れませんが、落語を意識しております。

 なかなか今までにないテイストに仕上がったのではないかと自負しております。

 この機に読み直してみて、

> ――忠之助、十歳の春。

 ここ自分で笑ってしまいましたね。ナレーションは大御所声優さんにお願いしたいところです。


【光085】穴【ホラー要素なし】


 はい、これが先ほどの「穴」ブームに関係してきます。

 そう、タイトルが悪ノリです。

 中身も、やや悪ノリでしょうか。今回書いた中では、一番私らしい作品だとは思っております。

 おっさんが欲目を出した結果穴にハマり、その横で幼女がおっさんを罵りながらおままごとするというシュールな光景を描きたかっただけ。ただそれだけで産まれた悲しい作品です。

 白鯱さん、温かいコメントありがとうございました。


【闇092】穴【穴要素なし】


 はい、悪ノリシーズン2です。

 これは穴ブームの最中、SNSのグループDMで某主催者さんが「誰か『穴【穴要素なし】』って書けよ(プゲラww)」みたいな発言があったりなかったりで、産まれた作品です。

 悪戯めいた動機でしたが、どうせ書くならちゃんとした作品、かつこれまでに書いたことの無い感じで!と、意気込んで書いた覚えがあります。

 今回参加された作家さんの中で、非常に感銘を受けた作者さまから「ストーリーテリングが上手い」とコメントを頂いたこと、一生の宝物です。

(※追記)最初に書き忘れておりましたが、暗くなった校庭を去ろうとするところに、待っている部員がいた、という構図は、石嶺 経 さんの「死体あっての脚本部」という小説のシーンをオマージュさせて頂いてます。

 作品の内容や、このシーンの状況は全く違いますが、このシーンが映像的に好きだったので、今回意図的に使わせて頂きました。

 石嶺さんの作品はこちら https://kakuyomu.jp/works/1177354054885024706

 一風変わった学園ミステリです。


 以上になりますが、補足説明もしていたらけっこうな分量になってしまいました。

 ここまで読んで頂いた方、謹んでお礼申し上げます。


 この短編集は、今後も同じような企画参加作品を収納しようと思っております。


 そうそう、最後に一つだけ。

 この短編集のタイトル、やけに大げさに思われるでしょう。

 これは、匿名コンテストの投票期間締切間際に、滑り込みでコメントを入れようとしてギリギリで無効票になってしまった作品への懺悔の気持ちです。


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