叢生記

ルム

1日目

 大変だ。

 今、僕の目の前には神様がいる。

 目の前とはいいつつも、実際には六畳ギリギリのワンルームの対角線上なのだが、確かにヤツはいる。


 何をするわけでも何を言うわけでもなく、ただいるだけ。

 こちらがチョット目をやると、ヤツも思い出したようにこちらを見る。


 気に入らない。気に入らないが、いてしまうのはしょうがない。

 僕は無視を決め込む事にした。


 誕生日だというのに、なんて日だ。

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