第8話 転機。

相変わらず、指名はつかないけど、、昼もあまり稼げないし、とりあえず毎日出勤していた。今日も暇だし、店長はどこかに飲みに行ってしまっている。

その店長から店に電話があり、他の店で飲んでるんだけど、そこボーイが全然居ないから、誰か呼んでって言われたから、きなさーいって。

慌てていくと、そこには小太りのおじさんが飲んでいて、そこの店の常連らしいけど、誰もつかないから、ちょっと機嫌が悪かったらしく、自分が行くとすぐに指名をしてくれた。そのタイミングで、そこの店のボーイが帰ってきたので、向こうのマネージャーはそちらをつかせようとしたけど、そのお客さんは自分が良いと言ってくれ、そのままロングになった。猿田さんとでもしておきましょう。猿田さんはとにかく飲む、呑む、仕事が忙しいらしく、たまにしか来ないけど使う金額も多いらしく、まだ40歳くらいだが、10年以上売り専に通ってるベテラン客。相手の店の視線は痛かったが、とにかく楽しく飲ませてもらったし、しかも猿田さんはこれだけ売り来てるわりには入れたり入れられたりはしないらしく、ホテルに行っても、手で抜くだけで終わりというとにかく楽なパターン、それで20000円現金でもらえるから、ちょっとラッキーだった。

けど、これはあくまでも偶然だったわけだし、他の店のお客なのでと思ったら、その次の週、なんと今度は自分を指名しに直接店に来てくれたんです。あっちの店には内緒だよって、凄く恥ずかしそうに言ってその日もロングにしてもらえ、しかも前回今週は自分誕生日なんですと言ってたのを覚えてくれ、有名メーカーの下着をくれ、これなら使えるでしょってまさかの誕生日プレゼントかなり舞い上がり、この日もたくさん飲んで前回同様ホテルでも楽な仕事で終わり、来週はないからと言いながら、水曜日になると必ず指名しに来てくれるまさかの初めての太客になってくれた。。

そうすると店側も猿田さん来てくれるとかなり売上上がるので、自分にも優しくなり、他の客にも勧めてくれ、週5回のうち、3回以上はロング指名が出るようになった。一週間で80000それは普通のサラリーマンよりついに稼げるようになってきた。運気が向いてきたし、このときは猿田さんがただのイイ人荷しか見えなかったから、また自分の悪い癖手ですぐに調子に乗ってしまった。



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