第6話ホストのはずだった。

求人を見ていたら、短時間で数万稼げますとか、月間百万稼げますとか甘い言葉が一杯載っていて、思わず食いついてしまった。

電話したら、お酒を飲みながら、ちょっと相手のお相手をしてくれれば良いとか言われて、意味がわからなかったが、とにかくお金が欲しくて面接に行った。そこは同じ新宿でも正反対の新宿2丁目だった。まだこの時点でこの街がどんな街かもわからずに足を踏み入れてしまった。

ボーイズバーとかかれた看板の店に入った。

そうしたら、長身の明らかにおネエの店長が面接の子ね、これ書いてって履歴書を書かされ、身分証明書コピーさせてって言われて出してしまった。

履歴書には通常と違う欄があり、ノンケ、ゲイ、バイとかバックOKとかあそこのサイズ迄大体で良いからねーって,

この時点でようやくバカな俺でも気づいた。ここは男に男が身体を売る売り専ってやつなんだって。けど、既に怖くて帰れない雰囲気だし、お金になるのならと軽く思い、仕事をやることを決意してしまった。

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