第3話 酒にのまれて

仕事も割りと楽しかったし、オーナーが新年会を開いてくれ、まさかの叙々苑田舎者丸出しの俺はめちゃくちゃはしゃいだし、このオーナーに一生ついていこうって思った。

バーの方も大分慣れてきて、お客様からお酒を飲ませてもらったりもするようになった。

俺は調子に乗ってしまっていたんだよね。

段々、飲む量も増えて、自分の酒癖の悪さも目立ってきた。酔うと物を壊したり、他人に絡んだり、見かねて、注意した先輩を殴ってしまった。

流石にオーナーもこの店には置けないと言って、半年もたたないうちにまたクビになると思ったが、オーナーの優しさで知り合いの新宿歌舞伎町のバーへの移籍をさせてくれた。きっと六本木よりも合っているよって言ってくれ、俺は新しい土地へと移っていった。

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