第3話彼女たちは、グロで妖艶なZ系女子!② 注意15禁表現あり!
「あ、ありがとう。事情はだいたいわかったよ。まあ、ちゃんとは理解できてないから、その辺の説明をお願いしたいかな。よかったら、リビングで話そうか?」
彼女の淫靡な表情に、僕は不吉な予感がし、急いで起き上がろうとした。
そこで、起き上がろうとする僕を、エイリは押さえつけて邪魔をしてきたのだ。
「なんだよ、エイリ。それじゃ、起き上がれないだろ?」
僕がそう言うと、エイリは妖艶なピンクの唇で、劣情を呼び起こすような笑顔を浮かべるのだ。
「その前に、教えてあげたお礼を頂きましょうか」
冷冷で、清涼感があるのに、妙に欲情させる相反するこの声でお礼と言われても、何をあげればいいんだ?
「何が欲しんだよ?」
「決まっているでしょう?」
その一言を発した後、彼女はそのピンク色に潤った唇を、首筋へとつけてきた。首筋は彼女の唇のせいでくすぐったく、どうしようもない。
僕の胸には、彼女の柔らかく大きな胸が押しつぶされていて、気持ちいい。なんだか、ドクドクと血が増産されそうだよ。
「ん。な、何を──」
『ガブリ』
「──あ、あああああ!」
僕の首筋に、牙がたてられた!
増産されていた血が、なくなっていくのは感じる! 僕は、血を、血を吸われているんだ! そうだった、彼女は吸血鬼で、僕の血を吸うのが好きだった!
「ああぁぁぁぁ……」
吸血というのは、気力も吸われるみたいで、抵抗する気力もなくなってくる。そして、それがなんだか気持ちよくなってくるのだ。
「ふふ、ごちそうさま。やはり、写し身などではなく、本人から頂く血は美味しいですね。このお礼は、また後でしてあげましょう」
赤く火照って欲情した表情の彼女は、服がはだけているのもあって、今まで見たなかで一番扇情的だった。
「あらあら大丈夫かしら? 昴ちゃん」
血の気が失せた僕を心配そうに、左側から覗き込んでくれたのは、鬼娘の華凛だ。
うっ、……大丈夫じゃないって言いたいけど、気力がわかない。
「私が、治してあげるね」
そんなことを言った彼女は、淫猥に舌を出し、自身の牙でその一端を傷つけた!
溢れだしてくるのは、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血、血。
ゲシュタルト崩壊しそうなほどの、血だ!
「ちゃんと、飲むのよ?」
彼女の唇が、僕の唇に迫り──
「っんっんっんっん!」
──溢れんばかりの血を、優しく口移しされた!
嘔気を呼び起こす血を吐き出そうとするけど、口をふさがれた上に、彼女の匠な舌使いのせいで、それもできない。
気持ち悪いのに、ごくごくとその血を飲んでしまった!
「ん、ふう。どうかしら? 精力は戻ったかしら?」
彼女は満足したような淫靡な表情をしている。
確かに、血は戻ったのかもしれないけど、気力はもどらないよ。
「……ああ。だから、起きていい?」
「ダメ」
今度は、アリスが僕の上で馬乗りになってきた。そして、使うのは相手の動きを絡めとる糸術だ。
「今日はもう、ナイフは使うなって。だから、別の方法で、刻みつける」
いつもは、人形のように清らかな雰囲気の彼女も、脱げかけた服のせいで扇情的だ。
「夜は、まだまだ長い」
「もっと、楽しみましょう。昴ちゃん」
三者三葉に淫靡な彼女達は、そんなことを告げてくる。
どうやら今夜は、グロで妖艶な彼女達のせいで、長い夜になりそうだ。
まったく、このSERO Z系女子達は、どうしようもないな!
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