第2話 ミス

 「今日もミスが多かったなあ」

青年は落胆しながら昼食を食べていた。

連日のようにミスを犯して上司に怒られる。自分でも不器用だと思う。

でも、そんなにすぐには器用になれない

「よお、兄ちゃん」

地面に穴が空いてカワウソが出て来た。ニボシをポリポリ食べている

「また来たの」

「俺は兄ちゃんの味方だからなあ」

「またアドバイスしてくれるの?」

「もちろん。良いか、磨いて輝かない石はない。積み上げて報われない努力はない。だからもうちょっと粘ってみな」

もう一度穴が空いてカワウソは帰って行った。

「もうちょっとだけこの仕事を続けてみようかなあ」

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