第11話 戦争へのカウントダウン

俺たちはベルフェベット王国に飛ばされた。その数分後にはルーク達が帰ってきた。


その後の話だが魔法協会本部は何故か倒壊、正体不明の悪魔が現れ空を闇に染めたらしい。


そのせいかは分からないが協会の周辺は悪魔が大量に現れ、残っていた協会の魔道士はほぼ壊滅。逃げきった魔道士がこのベルフェベットへ流れ着いていた。。。


ルークはこれに立ち向かう為に同盟国であるマーガレット王国と悪魔討伐を宣言。

ここに、ベルフェベット、マーガレットの国王 幹部 そして俺達が悪魔討伐に向けて作戦会議を行っているのであった。


――ベルフェベット 会議室――


ベルフェベット王国 国王 ルーク

「それで、どうするんだ?」


マーガレット王国 女王 ミネルバ

「どうするもこうするも状況は最悪だ。我々竜騎士も、うかつに動くことも出来ない。」


魔法探偵団 団長 レン

「まずは作戦を立てなきゃ意味無いだろ…」


魔法探偵団 団員 カレン

「だらだらしないで早く決めなさいよ!この間にも悪魔は近くの町に手を伸ばしてるわ!私1人で行ってもいいのよ!」


ベルフェベット王国 幹部 ナーガ

「今それを決めている途中だ!少し言葉をつつしめ!それに貴様1人行った所で何も変わりはしない!」


「アンタには関係無いでしょう!その口、一生開かないようにしてもいいのよ!」


マーガレット王国 幹部 ゲルグ

「まぁまぁ、お二人さん落ち着いて。そんな直ぐに決まったら苦労しないぜ?」


マーガレット王国 幹部 ミハイロ

「だがしかし、直ぐに決めねばならん状況にある…」


ベルフェベット王国 幹部 ジュリ

「私も同意です。直ぐに決めなければいけないと思います。」


魔法探偵団 団員 シロウ

「あの…トイレ行ってもいいですか…?」


「空気読めよ!!!!」

全員がツッコンだ。


ルークは呆れながら言った。

「あぁ…うん…行ってらっしゃい…」


作戦は決まらず時間だけが過ぎていった。そんな中、慌てた魔道士が会議室の扉を開けた

「ルーク様!」


「ん?どうした?」


「城の前に何者かが倒れているのが発見されました!」


「どんなやつだ?」


「金髪の髪に手にはキャンディを持っていて…」


レンは急に立ち上がった。

「お…お姉ちゃん…」


ルークはレンに問いかけた。

「お姉ちゃん?…お前のお姉ちゃんって!」


「あぁ、魔法協会会長の側近だ…!今すぐ会わせてくれ!」


「ルーク様…それと…」


俺は姉が寝ている部屋に走っていった。ずっと不安だった。魔法協会に謎の悪魔が現れたと聞いた瞬間からずっと…だがこんなに近くにいたなんて、もうこれ以上仲間は…家族は…失いたく無かった。俺は走った。俺は勢いよく扉を開けた。


「お姉ちゃん!!」


布団から少し起きて女がこちらを見た。女はかすれた声でこちらに喋りかけてきた。

「あぁ…レンじゃないですか…」


俺はおもいっきり姉に飛び込んだ。

「良かった…本当に…良かった…」


「やっぱりレンは泣き虫何ですね…いいんですよ…たまには甘えても…」


ドアの壁ぎしから誰かが覗いている

「カレンちゃん!レンさんのあんな姿見たこと無いね!」


「はぁ…アンタ本当にバカね…こういう時は覗かずにそっとしておきなさいよ…」


「そうだよね…でも何か良かった…」


何分居たのだろう…姉がこんなに暖かいなんて…俺と姉はもう何年も会っていなかった、姉が会長の側近になったのはつい最近…それまでは姉はSS級魔道士で住む世界が違ったからだ。


SS級魔道士は国1つを消滅させる魔力を持つ魔道士、ルークやミネルバ、その他国の国王もSS級魔道士をクリアして国王になっている、姉もその中の1人だ。

実力を持つのにも関わらず上になろうとしなかった姉を会長は引き入れて側近にしたのだ。


俺はその後も姉とずっと語り合っていた。


――会議室――

「何だと!?ウェルネビットが謎の悪魔と手を結んでこの国に攻めてくるだと!?」

ルークはかなり動揺した。

「ルシファーめ…くそ!」


ミネルバが口を開いた

「逆に考えろ、ここで勝てば闇も晴れ、邪魔者ルシファーも始末出来ると言う事だ…」


「ルーク様ぁぁ!!」


「今度は何だ!?」


「隠密部隊 副幹部のカゲロウが遺体となって発見されました…遺体には『我々がこの世界を手にする』と書かれてあります…」


なっ!?その場に居た全員がその魔道士に視線が向いた

ルークは手を握りしめまばゆい光がルークを包んでいる。

「仲間を殺されて…黙ってる訳にはいかねぇだろ…」


ドン!ルークの床に大きな穴が空いた!ルークは怒りながらその目を力強く真っ直ぐに向けた。

「戦争だ!!」






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