ヒーローに満ちたサイト・カクヨム、どんなヒーローがいるかは本作を読め!

■小説を書く上で極めて難しいものがある。それが他の作家が作った登場人物を借りてくるという行為である

■実例としてモーリスルブランの『ルパン対ホームズ』のケースがある。当時の小説界を二分する大スター、アルセーヌルパンとシャーロックホームズ。ルパンの作者ルブランは自作品にコナンドイルのホームズを登場させた。しかしどうしてもルパン贔屓の展開になることや、本来のホームズではあり得ないルパンの妻を射殺するという展開に、ドイルやホームズファンの怒りを買い作品を撤回する結果となった

■そもそもが他者の創作した登場人物なので、文章上には現れてこない見えざる設定や人物としてのニュアンスなどを把握するのは非常に困難だ。だから大抵のクロスオーバー作品ではある程度のズレや不自然な描写などについては目をつぶらればならない傾向にある
■だからこそ、他の作家さんから登場人物を借りるという行為は、非常に難易度が高くなるのである

■さて本作だが、オリーブドラブ氏の創作した作品世界に、カクヨム上で活躍している様々なヒーロー物アクション物の、著名な英雄たちヒーロー達が、壮烈なまでの戦列を作り上げている

■さらには、登場するヒーローたちもそのバックボーンとなる世界観や設定は多岐に渡る。魔法系、ミリタリー系、メカニック系……etc. それが多種多様なバリエーションに満ちたヒーローたち。それが〝ゲート〟をくぐり抜けひとつの世界の窮状を救うために一堂に会するのである

■ヒーローを語るのならば誰もが憧れるシチュエーションと言えるだろう

■本作が卓越しているのは、それら登場する他作家によるヒーローたちの人物描写・設定描写・性格把握・行動描写などが実に正確に過不足なく描かれているということだ

■本作品は、一つのお祭り的イベントとしての小説ではあるが、本作に参加したヒーローたちの作品へと繋がる『優秀なカタログ』としての側面もあると思う

■二つの意味で極めて優れた作品なのである。

■もし本作を見て登場したヒーローたちに興味がわいたのならば是非そちらにも目を向けてもらいたい

(´・ω・`) あ、うちのヒーローのグラウザー君も出てます


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