第3話

「えっ、どういうこと?」

「えっ!」

「なになに」

「まさか、弥彦・・・」

「なんだ・・・」

「柳田美夕さんと柳田舞花さんがモデルって知ってた?」

「いや、知らん」

悟は、たしかに弥彦はテレビやニュースを全く見ないが、さすがに知り合いがモデルぐらい知っているのだと思ったら弥彦の口からは「知らん」と言う言葉が出てクラスにいた男子生徒は絶句した。

「じゃあ、弥彦は柳田家とどういうつながり?」

「幼なじみだよ」

「えええぇぇぇーーー!!!」

引き込もり男子生徒の弥彦と人気モデルの柳田美夕と舞花と幼なじみと聞いた悟は驚いて声を上げた。

そして、悟は「なんでこいつは知り合いがモデルだと知らないんだ」と思った。

弥彦がゲームしか興味のない引き込もりだったのは悟は知っていたがここまでとは思わなかった。

「弥彦が前に言ってた引っ越してしまった幼なじみって、柳田美夕さんと柳田舞花さんだったのかよ!」

「ま、まあ・・・」

すると、校内のアナウンスで入学式の一年生の招集が鳴った。

そして、それを聞いた生徒達は体育館へと向かった。

「弥彦」

「ん?、どうした悟」

「ここの高校の先生めちゃくちゃ若くね」

「たしかに」

悟は、先生のいる方向をチラチラ見ていると、弥彦に「先生方が若い」と言うと、弥彦は「たしかに」と共感した。

そして、目の前に生徒の席を案内している先生がいた。

「君達名前は?」

「あっ、大家悟です」

「山本弥彦です」

「はい、では大家君は前から三番目、山本君は後ろから二番目に行ってください」

「わかりました」

「じゃ、また後でな弥彦!」

「後でな、悟!」

そして、弥彦が席に座ると隣に美夕がいた。

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