野外失禁

「はあ…はあ…」


 中学校の下校中、海保百合はスカートの前を押さえながら家路を急いでいた。

 しかしその顔は苦痛に満ちてはおらずどこか快感に浸っているような顔をしていた。

 そう百合はトイレを我慢することに快感を覚えていたのだ。百合がそんな性癖を持っていると気づいたのは小学5年の時に授業中、必死にトイレを我慢していた際、どこか気持ちの良い衝動に駆られ尿意を我慢することがいつしか快感へと変わった。

 それが快感に変わってからは朝、家でトイレを済まし学校へ向かう。それから給食の時間には少し多く水分を取る。すると5時間目の中盤から尿意が襲ってくるためそのまま我慢を続け、下校時に漏れそうなくらいの我慢を常に体験していた。今日もその一環である。

 本当はおもらしをしたいがもらしてしまうと漏らしてしまうと跡が残り親にもばれてしまう。わざとではあるが流石に中学生になっておもらしをしたと思われるのは恥ずかしかった。また漏らしてはならないと思っている分、我慢にも快感が増加した。


 今日も限界まで我慢をしなんとか家へ着いた。そしてすぐにトイレに駆け込み、スカートと下着を下ろした。

 便器に腰をかけ一気に放尿する。


 シャー!


 勢いの良い音がトイレの中でこだまする。

 その音でさらに百合はゾクゾクした。


[気持ちい…]


 我慢をすることは良いことではないし体に悪いことだけれどこんなにも快感を得ることができるのであればと思うとやめられなかった。いつまでこれをやるかはわからないけれどやりたいと思っている今は続けようと思っていた。


「行ってきまーす」


 次の日もトイレを済ませて百合は家を出た。

 今日の空は曇っていて午後からは雨が降るかもしれないと天気予報で言っていたので傘を持って学校へと向かった。


 今日もいつもと変わらず順調に時は流れ、それと同時に尿意も高まっていった。

 そして掃除が終わり、百合は帰路につこうとする。百合は部活をやっておらず、すぐに帰宅できるのだ。

 百合が昇降口で靴を履き替えていると外からサッカー部員らしき2人がこちらにやってきた。


「あー…雨降ってねえし、練習普通にあるのかよ…」


 どうやらまだ雨は降っていないようだ。


「ま、しゃーねーな。あれ、海保さん今帰り?」


 そのうちの1人が百合に話しかけた。


「ああ、松村くん。そうだよ」


 サッカー部員の松村のことを百合は好きだった。しかし百合はそれを悟られたくなくあえて素っ気ない態度をした。


「気をつけてな!」


 爽やかな顔立ちの松村は白い歯でニカッと笑って去っていった。


[松村くんは私がおしっこ我慢してることなんて知る由もないんだろうな]


 そんなふうに思いながら学校の玄関を出た。

 言ってた通り雨は降っていなかった。


 しかし雨が降っていなかったのはほんの最初だけで途中から土砂降りになっていた。

 百合は傘を持っていたため濡れることはなかったが傘を持っていない子は雨宿りをしていたりカバンを頭の上に乗せて走っていった。


[!そうだ!]


 その瞬間、百合は閃いた。

 雨が降ってきたのはついさっきだから学校を出る時は降っていなかった。親には雨が降っていなかったからつい学校に忘れてしまったと嘘をつく。傘がなければ服は濡れる。上半身も下半身も。

 そうすればおもらしをしても気づかれることはない。


 そう思い立つと急な尿意が百合を襲った。


[ん…!くっ…]


 ここでは多くの人がいて流石にバレてしまう。誰もいないようなとこでこっそりおもらしをしようと駆け足で百合は移動した。


 百合が選んだのは細い路地を通った先にあるちょっとした広場だった。そこは普段でも人通りは少なくされには雨も降っているため誰も来ないと思いそこにした。


 もう既に百合の尿意は爆発寸前だった。

 百合は傘を閉じた。傘で守られていた体は瞬時に濡れ始めた。雨水が身体に染み込む。

 百合は身体をぶるっと振るわせると放尿を始めた。

 今日はズボンだったため両脚に尿が伝わり服が濡れてぴったりとくっついた。その気持ち悪ささえ快感だった。

 服が濡れるのは雨で誤魔化してくれる。その事実から勢いはより強くなり服を貫通し下へ滝のようにこぼれ落ちた。

 気持ち良さから脚がガクガクと子鹿のように震えている。


[あー…気持ちいい…]


 そんな快感に浸っている時だった。ふと横を見るとそこには硬直している松村がいた。

 松村は結局あの後雨が降り練習は中止になったのだが傘を持っておらず家へ向かう近道としてここを利用したのだった。


「ま、松村くん!」


 百合は慌ててズボンを押さえる。しかし勢いは止まらず溢れ出ていた。それは松村でも視認できた。


「あ…ああ…」


 見られてはならないものを見られたくない人に見られてしまった。


 松村はその場で一言詫びを入れ走っていった。

 取り残された百合はその場にぺたんと崩れ落ち、雨なのか、尿で湿ったのかわからない土を上に座った。


 百合は家に帰り嘘の事実を母親に告げシャワーを浴びにお風呂場に行った。

 百合はもうこんなことはやめようと思っていた。見られてはならないものを見られた恥ずかしさは耐えきれなかった。

 服を脱ごうとすると間違いなく雨で濡れたのではない感触が肌で感じた。

 シャワーを浴びながら汚れてしまった部分を念入りに洗う。

 その時百合の頭に快感が走った。それと同時に見られてしまった時のことを思い出す。


「あっ…ああっ!」


 気持ちが良かった。

 百合は手で刺激し続けながらシャワーもそこに当てた。二重の刺激が百合を絶頂させた。


「んーーーー!!」


 その瞬間再び尿が溢れ出た。


「はあ…はあ…」


 やっぱりやめられないかも…

 そんなことを心で呟きながら尿の海に腰を下ろした。

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