颯輝と佐吉

登場人物紹介…其の壱

一谷 颯輝（いちたに さつき）

この話の主人公。

この名前での男の子なので「え、女の子じゃないの?」と言われる。だから心底この名前が嫌い。しかも童顔なので女子と何度も見間違われる。

髪も少し長く、肩甲骨周りまである。

クラスメートに『颯輝|≪さつき≫ちゃん』と呼ばれるので学校なんて大嫌い。だけど勉強したい。

好きなものは川魚の塩焼き。嫌いなものは柿と日本史に出てくる石田三成（全般）そしてクラスメートの竹平 松達|≪たけひら しょうた≫

滋賀県の東側の中学で受験を控えている。

算盤の有段者で、フラッシュ問題なんて“フラッシュ”じゃないと思うほど。家がお茶屋で、作法をいやというほど叩き込まれている。家も正直好きじゃない。だけどおばあちゃんと兄は好き。

「俺は…俺は…‼︎颯輝であって、佐吉じゃねぇし…つーか女じゃなぁぁ〜〜〜いっ‼︎‼︎」

石田 佐吉（いしだ さきち）

後の石田三成。

颯輝と容貌が似ているうえに背丈、好物まで似ている。

とある日、ひょんなことから一谷 颯輝と入れ替わったり戻ったりする生活にとなる。

算盤|≪そろばん≫打ちが得意で、あまり友達を作ろうとしない。

「俺は佐吉だ‼︎颯輝という名ではなく、“ちゃん”をつけられる程女々しくはない‼︎このクズが‼︎‼︎」