応援コメント

110 ある暑い日曜日の午後(12)」への応援コメント

  • ひとつ前の話で、気づけば泣いていました。

    読んでいる時に、苦しさを感じることの多い物語だと感じています。
    得体の知れないものへの恐怖や、耐え難い衝動や、登場人物たちの感情が、とてもよく伝わって来ていたからです。

    どんなに心の中で抱えていても、それが常日頃脳裏によぎることであっても、自分の中でどんなに大きなことであっても、伝わらなければ無いのと同じで、結論だけ渡されてもわからない。起こるべくして起こったボタンの掛け違え……であることは、間違いないのですが。
    彼らは2人とも、少し似たところがあって、面倒くさいタイプの人間だと思うので、ここまでのぐちゃぐちゃな回り道をやり直したとしてもまた歩んでしまうのかな、と思います。2人のひとつしかない願いが、ちゃんと叶って本当に良かった。

    この世界に関しては、一部見え始めてはいますが、まだまだ全貌はこれからといった感じがします。
    第二幕以降も楽しみです。

    作者からの返信

    木郎様

    コメントありがとうございます。また、熱心に読んでくださり、たいへんありがたく感じております。

    そのシーンで感動していただけたのであれば、書き手として何も言うことはありません。私自身、読み返して何度も涙を流しているシーンでして……。「ここまでしなけりゃこいつら分かり合えなかったのか。ここまでしてこいつら分かり合いたかったのか」と。

    第二幕はまた少し雰囲気が違う物語になりますが、楽しんでいただければ幸いです。

  • この作品を見つけて約2日間、泥のように時間を見つけては読み進めていました。とても面白かったです。
    時間を見つけ次第次のルートを読ませていただきます。

    作者からの返信

    コメント&レビューありがとうございます。たいへん励みになります。

    とりわけ「底なし沼」という言葉で評価していただけたのが嬉しかったです。自分が作り上げたいと願う作品の理想像はそういったものだからです。「読むドラッグ」の精製こそが私の目指すところです。

    凄く褒めていただいて嬉しい反面、気持ちは醒めています。それはまだこの作品を書き終えていないからであり、私自身、広げた風呂敷をまとめきれずに終わった作品を読み手として数多く見てきたからです。いただいたレビューを恐れ、戒めとして何度も読み返させていただこうと思います。

    編集済