※AIを使用した第9話【僕は地獄とやらを見たことないが表すのなら今かもしれない】

こうして、不思議な出会いをした僕らは陽が落ちるまで話て仲良くなった。


それから数日が経ったある日の事だった。



いつものように登校していると、校門の所に人だかりが出来ていた。


何かあったのかと思い駆け寄ると、そこには――


「皆さん、今日もおはようございます。米倉ちゃんおはよ。玲衣れいもおはよ〜」


と、米や羚羊かもしかに満点笑顔の両手フリフリで挨拶をしている鳩子さんがいた。


うん、仕草と首からした下はいつ見ても一級品だ。


少し気になるのは、彼女の周りには大勢の生徒達が群がっていたことだ。


どうやら、他のクラスの人達まで来ているらしい。


しかも、中には男子もいるではないか!? (見た目通りの野獣だらけだが)僕は急いで彼女の元へと近寄った。


すると、鳩子さんが僕の存在に気付いたようで「おーい、只野人間ただのひとまさ〜ん!


すると、その一言で群衆の視線……否、殺気と呼ぶべき物は僕に注がれた。


「いちゃいちゃすんじゃね〜よ!!羨ましっ」


「いそふらぼん、いそふらぼん!」


「誰だお前!僕の……はぁはぁ、きゅうたんに近付くなぁ!」


「ワォーン、ワォーン!」


犬、鹿、豆腐、狐、葱、とか……etc。


もう、本当に魑魅魍魎としているその光景。


誰彼構わず一斉に浴びせられる罵詈雑言と妬みの嵐。


どうやらこの学園の3大名物の1つの〝全校生徒No.1美少女コンテスト〟のエントリーを鳩子さんにしたいらしい。


名だたる強豪が上級生にいる中で、今年の対抗馬をみんな探していたらしい。


同級生の輪の中心でボコボコになった僕に米倉さんは言った。


「良い?鳩子は今、大事なコンテスト前なの!男との噂があったら勝てるものも勝てなくなるから!」


ブンブンと振り回される僕と、米倉さんの横で大人しく葉を食べている玲衣れい


「米ちゃん……多分もう、人間ひとま君……カジカジ……気絶してるよ」


僕の意識は最後の鳩子さんの心配そうな顔で締めくくられた。


この先の〝全校生徒No.1美少女コンテスト〟の波乱の展開を誰が予想できただろうか。

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