第8話

日曜日。

昨日と違い5時30分に目を覚ました。

リビングに兄はいなかった。

ソファに寝ころがり、リモコンを手に取りテレビの電源を入れる。

面白い番組はやってなくて、録画していたアニメを観る。


兄が階段を降りてくる音がしてリビングにきた。

「おはよう、雫。珍しく早起きしたな」

「おはよう、お兄ちゃん。ご飯炊いてー」

「朝っぱらからかよ、ったくよーお前ってヤツは」

面倒臭そうにいってキッチンに向かい、米を炊く。

「雫ー、今日どこか行くのか」

さりげなく聞いてくる。

「ううん、今日はどこも行かないよ」

「昼、どこか食べに行くか」

「えっ、いいの。じゃあガストに行きたい」

笑顔でこたえると、早く着替えとけよと言い階段を上がっていった。


一時間後。

向かい合ってご飯を食べる。

昼まではまだ時間があり最近の話を兄に話した。



11時20分になり、兄が運転する車でガストに向かうことになった。

ガストにつき、メニューに目を通していると誰かが声をかけてきた。

「やっはろー、雨下先輩」

「波暮君か、誰かと思った。こんにちは」

「もしかして雨下先輩のお兄さんですか」

「そうだよ。雫の兄で雨下紿志だよ。これからも雫をよろしくね。波暮君」

緊張して、波暮君は、

「こちらこそ、よろしくお願いします」

と言い席に戻っていった。

「いい子だね、波暮君は。話も合いそうだよ」

楽しそうに話すお兄ちゃん。

「そうだね、お兄ちゃん」


食事をして帰った。

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