セヨンによる住人紹介とスキル解説

○マカベ・トンボ




 地球という世界で死亡して、こちらの世界に転生した女の子。現神様見習い。




 一度死んだ事がトラウマらしく、平穏が一番と口癖のように言っている。


 しかし、自身の平穏を邪魔する者に対しては苛烈で容赦のない攻撃性を見せるため、平穏とは程遠いようにも思う。




 性格は単純で男勝り、情に厚く曲がった事が嫌いな男らしさがあり、他人の為に危険を省みない自己献身的な一面もある。


 しかしそれは、自分の死の間際に誰も助けてくれなかったが故に、自分は助ける側に回るという執念染みた意志が要因らしい。


 その所為で平穏が遠ざかっているのだが、彼女に助けられた身としては、文句など言えようはずもない。




 一応年上の人間を敬う気持ちはあるようだが、敬語が壊滅的に下手で、一度崩れると諦めて敬語が無くなる悪癖があり、口が悪い。




 少し太めの眉毛を気にしたり、可愛いものが好きだったりと、乙女な部分もある。




 最近のマイブームは箱庭でアウトドアスポーツとかいうものをする事だと言う。






○ピンドット(ピン)




 私の作った魔法生物のスライム。


 魔力登録の際にトンボの記憶の一部が流入し、強い自我に目覚めたらしい。


 箱庭世界の水の管理者。




 子どもっぽい純粋な性格をしているが、実はペットの中では古株という自覚はあり、後輩達への教育を積極的に行うなど、面倒見のよい兄貴分をしている様子だ。




 最近のマイブームは《気配遮断》を使ってコタローに気付かれずにどこまで近寄れるかという遊びをすることだと言う。






○エメト




 私が作った魔法生物のアースゴーレム。


 魔力登録の際にトンボの記憶の一部が流入し、強い自我に目覚めたらしい。


 箱庭世界の土の管理者。




 寡黙で思慮深い性格をしていると思っていたが、ピン曰くおしゃべりで感覚派らしい。


 石像を作り、飾るなど芸術家な一面もある。




 最近のマイブームは石像に紛れて、人前では恥ずかしくてできないポーズを試すことだと言う。(ピン談)






○コタロー




 怪我をして倒れている所をトンボに拾われたストームウルフ。


 元から人の言葉をある程度理解しているなど頭の良い個体だった。


 箱庭世界の風の管理者。




 冷静沈着な一方で義に厚く、トンボに対する忠誠心が高い。それ故トンボに対してNOと言っている姿を見たことがない。




 最近のマイブームは食べられる実を付ける樹を育て、試食することだと言う。






○カルデラ




 ダンジョンコアによって召喚されたドラゴン。


 ダンジョンコアが生み出したドラゴンだからか、一般の竜種よりは弱い個体だったらしい。


 箱庭世界の火の管理者。




 性格は陽気でノリが軽く、竜種に見られがちな傲慢さや気高さなどは一切ない。


 そこら辺も純粋な竜種とは違うからだろうか。




 最近のマイブームは溶岩風呂に入り、体に付いた火山岩をカサブタのように剥がすことだと言う。






○セヨン・カルーア




 私ことセヨン・カルーアだ。


 夢は勿論、人工でスキル付きの魔道具を作ること。


 一応箱庭世界の研究者という役職を与えられている。




 よくトンボに言葉が訛っていると言われるが、そんなことはない。




 最近のマイブームは箱庭研究に決まっている。






○スキル解説


 スキルは戦闘スキル、技能スキル、耐性スキル、ユニークスキルの四つに分類される。


 戦闘スキルは文字通り戦闘で役立つスキル。上限は10レベル。


 技能スキルは様々な技能技術を表したスキル。上限は10レベル。


 耐性スキルは様々な耐性を表したスキル。上限は10レベル。


 ユニークスキルはレベルのない特殊なスキル。




○戦闘スキル




《壁魔法》


 壁を作り出し、囲んだ場所の支配権を得たり、自由に改変したりできる規格外のスキル。まだまだわかっていない事が多く、レベル上限が存在しないらしい。


 魔法と付いているので戦闘スキル枠に入っているが、実際はユニークスキルに該当するだろう。




《○○魔法》


 術者の魔力を使い、その属性の魔法を行使する事ができる。


 生活に使える弱い魔法なら、スキルが無くても行使可能。




《○○操作》


 魔法は術者の魔力を使って属性魔法を行使するが、操作系のスキルは自然のマナを使い自然を操る事ができるため、魔力を消費しない。


 一部の精神異常や状態異常を与える魔法を除き、魔法にできて操作にできない事はない。




《爪撃》


 爪を使った攻撃に補正(攻撃力や速さ正確さが上がる)が入る。




《暗殺術》


 相手に気付かれずに攻撃した時に補正が入る。




《竜術》


 竜種だけが使えるスキル。ドラゴンブレスやドラゴンクローなど、ドラゴンの行う全ての攻撃に大幅な補正が入る。




《威圧》


 相手を威嚇する行為をすると、稀に相手を怯ませたり恐怖を与える事がある。




《短剣術》


 短剣を使った攻撃に補正が入る。




《指揮》


 部下や仲間に対して指示を出す際に、短い言葉でも詳細が伝わるようになる。






○技能スキル




《従魔術》


 魔物を上手く従えることができるスキル。




《交渉術》


 交渉する際に話が巧みになる。




《気配遮断》


 気配を上手く消す事ができる。




《気配察知》


 気配を上手く察知する事ができる。




《錬金術》


 錬金術を使う際に補正(成功率や完成度が高くなる)が入る。




《鍛冶》


 鍛冶をする際に補正が入る。




《工作》


 工作する際に補正が入る。




《芸術》


 創作意欲が持続し、ひらめきが降りやすくなる。芸術を見る際もより深く作品を理解できるようになる。




《栽培》


 育てている植物が健やかに育つようになる。




《罠解除》


 罠を発見しやすくなり、解除する際に補正が入る。




《宮廷作法》


 作法に補正が入り、上流階級でも通じるようになる。




《弁舌》


 交渉の上位スキル。交渉だけでなく、演説等の喋る事が巧みになる。






○耐性スキル




《○○耐性》


 ○○に対し耐性がつく。


 レベルが高いほど効果も上がる。






○ユニークスキル




《○○無効》


 ○○が効かなくなる。




《成分変換》


 自身を構成する成分を別のものに変えることができる。




《怪力》


 尋常ならざる怪力を発揮することができる。




《健脚》


 走る速さに補正が入り、走る行為では疲れなくなる。




《竜鱗》


 物理や属性攻撃を一定まで無効化させる。




《分体》


 自分の体を分けて操ることができる。


 分体同士は意識の共有をしている。




《分身》


 自分の分身を作ることができる。


 分身と本体は意識の共有をしている。




《異世界言語翻訳》


 異世界の言語を翻訳する。何故か私の言葉は博多弁なるものに翻訳されるらしい。




《魔法技能取得不可》


 一切の魔法技術を習得できなくなるスキル。


 通常、スキルを持たずとも使えるレベルの魔法すら習得できない。




《死戒の魔眼》


 視線を通して極小の箱庭世界とも言える空間に対象を閉じ込め、身近な死の幻を見せ続けさせる魔眼系のスキル。


 眼に異常を与えたり、精神汚染をしている訳では無いため、耐性スキルなどをすり抜ける上、ほぼ不可避なため最強クラスのスキルと言える。


 トンボが対抗し突破できたのは、上位互換の壁魔法を張っていて、空間が死王の完全な支配下になかったからだろう。




《迷宮作成》


 ダンジョンマスターにのみ使える、ダンジョンコアにアクセスする為のスキル。

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