研究資料2頁目 小飛竜について

【名前】

 リヨバーン

【種族】

 鳥竜種ちょうりゅうしゅ

【別名】

 小飛竜しょうひりゅう

【生息地】

 温暖な地域全域。主に森など。筆者の体験では、寒冷地では見かけなかった

【大きさ】

 成体のオスは頭胴長とうどうちょう一〇ファルト前後。メスは大きくても頭胴長八ファルト前後。尻尾の長さに差はほとんどなく二ファルト程度である

【生態・特徴】

 全身が灰色のうろこおおわれている

 飛竜種ひりゅうしゅではないが、姿が飛竜に姿が似ており、大きさも成体の飛竜の半分程であることから小飛竜と呼ばれている

 群れをつくることはあまりないが、二体で生活している場合はつがいの場合が多い

 獰猛どうもうな肉食怪物で、縄張りに侵入する人や自分よりも大きな怪物モンスターにも襲いかかるが、返り討ちに遭うこともしばしば

 新米冒険者では討伐とうばつは困難だが、ある程度怪物との戦闘の経験があれば、三~四人でのパーティなら問題なく倒せる

 一人で小飛竜の成体を狩ることが出来れば新米卒業と言える。物理攻撃に耐性を持っているので、攻撃魔法をもちいることが重要である

 攻撃手段としては、その頑丈がんじょうさを生かしたインファイトが得意で、主に噛み付き、体当たり、足の爪、尻尾によるなぎ払いなどの直接攻撃を仕掛けてくる。遠距離攻撃をすることはない為、しっかり対策を立てて周囲への警戒をおこたらなければ、討伐は難しくない

 数はそれなりに多く、少なくとも二~三日に一回は討伐依頼が出る

 繁殖期はんしょくきは、暑季。オスがメス、逆にメスがオスのところへ移動し、繁殖行動を取る。この期間は、番で行動することが多く、お互いに気が立っていることもあり、獰猛さにみがきが掛かっていることから注意が必要である

 卵を産んだら、すぐに父親は縄張りを移動し、そこでまた別の番を探す

 母親も、無事孵化ふかを見届けたら、また番を探す為に縄張りを変えるので数が増えやすい

 だが、幼体の小飛竜はそのまま放置なので、他の怪物に狙われたり、冒険者による討伐があったりすることで爆発的に数を増やすこともない

 オスとメスの違いとしては、足の爪を数えれば分かりやすい。オスは片足に前四本、後ろ一本の計五本あるのに対し、メスは前三本、後ろ一本の計四本である。これは、オスは縄張り争いを行うのにより、攻撃手段を得る為に進化したと思われる

 また、オスは縄張り争いを繰り返す影響で、細かい傷が付いていることが多く、より傷のある個体は、戦い慣れしている熟練ベテラン小飛竜ということになり注意が必要である。

 筆者は、傷がほとんどない若い小飛竜と熟練小飛竜との縄張り争いに立ち会ったが、終始若い小飛竜が圧倒し、熟練を追い払ってしまったことから、小飛竜などの怪物にも、人と同じように、天才が生まれることがあるらしい。それゆえに傷の少ない小飛竜だからと甘く見ていると、痛い目にうかもしれない

 鳥竜種であるが、鳥っぽいところは口がクチバシのようになっていることくらいで、その他は飛竜種の特徴を持っている。クチバシの形をしているが、中にはするどい牙が並んでいる

【素材】

 皮や鱗は主に防具に用いられる

 鉄よりも軽い上、鉄並の強度をほこり、数も多く出回っていて値段も手頃なことから、若い冒険者から熟練冒険者まで幅広く扱われている

 全身が灰色なので、全身防具を作ると、色合いがすごく地味になる為、お金に余裕がある場合は、追加オプション塗装とそうなどをしたり、追加素材で装飾アクセサリーやトゲなど形をいじったりすることもある。筆者もケチらずに塗装しておけば良かった。今からでも遅くないはず。早速防具屋に行ってみようと思う

 尻尾の先端は鋭く頑丈なので武器にも加工出来る

 肉はあまり美味しくないが、この癖の強さがまた良いとする人もおり、酒のつまみとしてたまに酒場で提供されている

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