第3話【弓弧も歩けば魔物にぶつかる】

 飲み屋を後にし自宅へ向かう途中現れたのは、またもや魔物である。


【犬型魔物level-Ⅱ-獣人2Mクラス】


 現れて早々に弓弧の周囲に漂う臭いを嗅ぎ始める。

 通常犬の嗅覚は人の【1億倍】とされているが、【犬型】の嗅覚はそれを上回る【11ワンワン億倍】となっており、あらゆる臭いや人の強さ性格、シャンプーの匂いまで思いのままだ。


「俺の鼻が正しければ多数の血生臭いニオイに混じってとてつもない気配を感じるぞ……そうかお前が例の【魔砲少女】か、ホレ魔法でも使ったらどうだ?」


 魔物は弓弧を甘く見ていた何故なら嗅覚によりせんさきまで未来が見えており、想像しうる攻撃パターンへの対処は完璧だった。


(所詮魔法少女など、変身せねばただの女、子どもの寄せ集めだ。この嗅覚があればまず負けることはない)


「ビール沢山飲んだから、魔法なら使えるぞ。ホレ!!」


 弓弧は、綺麗な人差し指を音速を越えるスピードで地面へ連続攻撃の様に突き刺す。

 穴の数はおよそ3万個、時間にして僅か0.001秒だ。


 魔物は悟った素直に謝って実家に帰ろうと……

「すみません改心しました」

 この一言である。


 弓弧は顔色ひとつ変えずに後方の飲み屋へ指を指す。

「なら話は早い、奢れ」

「御意」


 改心した魔物は忠実な弓弧の【犬】となった。

【犬型魔物が仲間になりました】






【参考資料マジカル☆パンプアップ☆ユミコ第3話↓】


 犬型魔物「お前が噂の魔法少女か早々にころ(以下略」


 ユミコ「魔法?ジム行けば使えるぞ。ホレ」


【粘土の様に手形ができるコンクリート】


 犬型魔物「すみません改心しました」


 ユミコ「あ~なら話は、早いジムまで乗せろよ」


 犬型魔物「御意」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る