つれづれなるままに

広畝 K

第1話 髪を切ってもらった話

 髪を、切ってもらったのだった。

 千二百円で手軽に切ってもらえるという、気楽に平日に行ける床屋である。


 担当者は女性であった。

 お姉さんかお嬢さんか、その齢はちっとも分からなかったけれども、

 そこそこの腕は持っているなと、

 髪の切られ具合から判断したのだった。


「どないでしょ?」


 髪の切り具合を尋ねられたけれども……。

 そこはかとなく気に入らない感じに整えられていたけれども……。


「あっはい。ありがとうございます」


 などという、いつもの言葉を置いていく。


 みつを

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