第16話 読者を信頼すること

 書いているうちに


 ――はたして、自分の小説は読者に受け入れられているのだろうか。


と考えはじめることがあります。


 ――に込めた、たくさんの意味と想いは、読者には届いていないのでないか。


ともやもやしはじめるのです。


 カクヨムであれば、PVが上がらず、★や❤︎が付かないと、こういう思いにとらわれがち。


 一旦こういう状態になるとやっかいです。どんどん悪い方に考え出してしまって、思考のデフレスパイラルに陥ってしまいます。


 私もそうなったことがありますし、そうなると書いていた小説を打ち切ってしまったり、サイトから削除したり。


 だれかに読んでもらいたいと思って書いているものなので、その思いが裏切られたと感じるとそうしたくなってしまうのです。


 ただ、よく考えると、それは書いている本人だけの思い込みです。小説が目に付かないだけかもしれないし、★はくれなくてもいいなと思ってくれた人がいたのかもしれません。「裏切られた」という感覚は、すべて作者が頭の中で作り上げた妄想です(笑


 いま私は、上に書いたようにもやもやした時は、


 ――いやいや、読者を信頼しよう。


 とマイナス思考にブレーキをかけるようにしています。


 作者が一生懸命になって小説に込めた想いは、読者には伝わります。必ずそうです。理解してくれる人はいます。




 問題は、そのことをあなたが信じているかどうかです。自分の小説を信じられるかどうかです。


「自分の作品が、読まれるに足る小説なのか」


 YESでしょうか、Noでしょうか。


 YESなら、読者を信頼して待つだけです。






 No?

 まさか。


 もしそうなら、すぐに書き直すことをおすすめします。


 作者自身が納得していない小説を読まされる人の身になってみてください。わかりますよね?

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