文字の海にて、たゆたえ。

本の終着点、果ての図書館。
そこには、一人の青年が迷い子を導く魔法を使いながら司書をしているという。
そこへある日ふらりと表れた彼女は、人では無かった……。

迷いを持った人間もたどり着く果てならば、そこは海の終着点。きっと、何かがたゆたっている。
ふるえ、ゆらゆらと。文字の海に溶けた彼女と彼の静かな物語。