僕と心の友 その2

人物紹介

吉野くん ラーメンは塩豚骨!

富升くん(僕) ラーメンは醤油豚骨!!


第十一話 すいか


吉野君「スイカ持ってきた」

僕「ざっす! ざっす!!」

吉野君「今年のスイカは甘いぞー!」

僕「ざっす! ざっす!!」

吉野君「なんたって、俺が作ったからな!」

僕「え……」

吉野君「ざっす言えや」


 小学校の頃、朝顔からしまくってた男が作ったらそんな顔するやろ。



第十二話 鬼滅


吉野君「鬼滅おもろい?」

僕「おもろいよ」

吉野君「どんな話なん?」

僕「えー。えっと、大正時代の話なんだけど、鬼になった妹を……」

吉野君「大正って、何時代?」


 大正って、何時代……?



第十三話 鬼滅2


僕「明治大正昭和平成令和の大正だよ!!るろ剣の次の時代だよ!?」

吉野君「え、そんな時代あった?」

僕「嘘やろ。嘘やろ、昭和生まれの癖に……」

吉野君「いや、知らんて。知ってるやつ生まれてない時代の事知ってます?」

僕「いや、知っとるし」


 なにより、お前五年前亡くなったお前んの家の大爺ちゃん大正生まれやぞ……?



第十四話 鬼滅3


僕「そんな感じの話」

吉野君「人気だよな」

僕「まあ、そうだな」

吉野君「おもろいん?」

僕「だから、おもろいって。俺の主観やけど。そんなに疑うなら、読めば?」

吉野君「俺とどっちがおもろい?」


 2秒ぐらい悩んだのが少し悔しい。



第十五話 ホラー映画


吉野君「ホラー映画を借りてきた」

僕「ふーん」

吉野君「今から見ます!」

僕「えー。僕が帰ってから見なよ。別に見たくねぇーし」

吉野君「一人で見てもおもろくねぇーだろ! おら、どけよ!」

僕「見たくねぇー!」


 二時間後


吉野君「お前と見ても、何もおもろくなかったわ」


 だから見たくねぇんだよ! お前と!!



第十六話 動物園


吉野君「動物園行こうぜ!」

僕「お前と? は? 何の為に?」

吉野君「動物見にだよ! 昨日、テレビ見たら今最高級に動物詳しいんだわ! サファリパーク来た気分にさせてやるよ!!」

僕「無駄にハードル上げすぎでは!?」


 動物園にて


吉野君「あれは……、鳥!!」


 死ぬ程つまらなかった。こいつとは二度とか行かない。



第十七話 遊園地


僕「遊園地だー!!」

吉野君「遊園地だね」

僕「あれ、乗るぞ!! 一回転するぞ!」

僕「背中!! 背中スタートするやつ! 乗るぞ!」

僕「宙ぶらりん楽しい!!」

僕「滅茶苦茶落ちるやつ乗るぞ!」

僕「次はくるくるするやつやー!」

僕「もう一周周回しよ!!」


吉野君「お前とは二度と遊園地には来ない。クソ楽しくない」


 ☆ーー 俺は死ぬ程楽しいですけどー!?



第十八話 妖怪


僕「お化け屋敷のお化け役になってしまった……」

吉野君「俺はフランクフルトを焼く係」

僕「しかも、衣装自分もちとか、地獄」

吉野君「何するん?」

僕「それ悩んでるんだよ。簡単なもんない?」

吉野君「んー……。 普段からお前妖怪みたいな見た目だなら困るな」


 ☆ーー 正しいけど、包んでオブラート!!



第十九話 毛


吉野君「無駄毛処理してます?」

僕「女子か? 女子の会話か?」

吉野君「よし子さ、最近困ってて」

僕「女子じゃん。何? 彼氏いんの?」

吉野君「よし子、明日彼氏と海なの。でも、昨日何となく腕の毛剃ったら楽しくなってきて、全身剃ったのね?」

僕「え? 馬鹿なの?」

吉野君「滅茶苦茶テンション上がって、下の毛も全部剃ったのね?」

僕「アホなの? マジなの?」

吉野君「よし子、生まれたままの姿になっちゃったのね? マジでどうにかならない?」

僕「ならないし、俺ならどうにかできると思ったの何なの?」

吉野君「マジで困ってんだから、どうにかしてよ!」


 ☆ーー ならないよ。

     ならないよっ!!



第二十話 アイドル


僕「アイドルになりたい……」

吉野君「……ん?」

僕「握手してあげたい」

吉野君「……ん? 新しい脳の病気か?」

僕「サイン書きたい」

吉野君「おー? 人の話聞かない系か?」

僕「一緒に写真撮ってあげたい」

吉野君「思ったんだけど、今お前が目指すのはアイドルじゃねぇ。野球選手では?」


 ☆ーー 私が、野球選手!?

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