第3話作戦実行ーー失敗?

基本、武士の娘というのは、外には出られない――出れたとしても


「牛車」という、平安時代の絵によく見かけるやつで、移動するだからか


「町」に「知り合い」が一人もいないーーーーまずい

「おお、桟今日も習い事に精を出しているのか?」

「はい、お父上」

にこっと、笑う

しなやかな筋肉をもつ細マッチョの父親


姉御肌だが、娘を溺愛する母親、使用人の皆


とりあえず、使用人から仲良くなろうかな

ほら、使用人といっても基本、田舎からこっちに来ている同年代も多いし


それより、年上のあんちゃんとか、お兄さん

お姉ちゃんたちもいるのだ―――仲間にしない理由などない


あまり、外には出られないのなら尚更「こんにちは、お兄さん」

「なんだよ、、、ってうわ、お嬢、何してるんですか?」

12歳くらいの少年がお膳を片付けている

「いつもありがと💛」「な、、なんだよ、お嬢照れるな、でもお嬢昨日いきなりお供もつけず、車にものらずでかけたのはどういうことです?お嬢はお世継ぎを産んでこの家を続けさせ、やがては切り盛りしていくという使命があるんですから」

――拝啓、元の世界のお父さん、お母さんーー初めて仲良くなろうとした使用人が

しつこく、お説教してくるよ

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