灼熱

二人の服を、なんというかーーまだ、縄につるしてあるので、、、着ないまま


町を歩く――大通りを鼻歌で歩く

「お、兄ちゃんその果物うまそうだな」

果物屋に、ミカンがあるーー「甘味処」に「大福」とかいろいろあるので


子供たちを連れてはいるーー竿を担いだまま、、、そのまま、注文する


暑い、ゆだるような暑さであるーーとりあえず、大福を買って食べ歩く

ミカンをお手玉してから上げる

その時、急に――地面がひび割れる


「きしきしきし、地面よかれろ」

ひだるがみーである、神というか妖怪である


疾風の如く駆け抜け、干からびさせるもの、土地を、地面を


「ねえ、あれひだるがみだよね、、、ってことは、あのひとがいるかもしれないよ」


あのひととは、ひだるがみの弱点でもあるーそう、干ばつは

水に弱い――そして、水といえば、干ばつの天敵といえば


「雨」だーーそして、雨をつかさどる妖怪がいる

その名も「雨小僧」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る