第10話 二度目の挿入は夜の公園で

 初めての『御鎮法おちんぽう』の訓練も一息ついて休憩していると、俺の部屋のドアが激しく叩かれた。



「リン様!リン様はいらっしゃいますか!?」



 突然の来訪者はラマニアだった。


 俺は立ち上がり、部屋のドアを開けるとラマニアが勢いよく飛び込んできた。



「どうしたの?」


「リン様!新たな『炎』の反応を感知しました!!」


「なんだって!?」



 この時に教えてもらった事だが、『聖なる門』を開けられる者、この世界の一部の乙女には『炎』の存在を感知する能力があるらしい。


 だがそれはあくまでかすかに感じられるというだけで、正確な場所まで特定できるわけではなく、そこは勇者のもつ『スペルマップ』に頼らねばならない。


 ラマニアに言われ急いで『スペルマップ』を確認する。



「これか?」



 見ると確かに前回と同じく黒い煙が立ち上っている箇所があった。



「そうです。この場所は………王立国営公園ですね」


「よし、さっそく案内してくれ!!」


「はい!!」



 すぐに身支度を済ませ、俺はラマニアと共に王立国営公園とやらに向かった。






 目的の場所は王城からはだいぶ距離が離れており、到着した時には既に日が落ちていた。


 日が暮れて多少は気温が下がる時間帯だというのに、公園の中はまるで温室の中のように蒸し暑かった。



「『炎』の正確な場所は……」



 『スペルマップ』を拡大し確認する。


 そこは遊歩道からは少し外れた、木々の生い茂った林の中だった。



「ここですね」


「よし。ラマニア、準備はいいか?」


「はい!お任せくださいリン様!今回は問題ありません!!」



 ラマニアがやけに自信たっぷりに答える。


 おそらく昨日目撃してしまった自主訓練からくるものだろう。



「わかった!ラマニア、『聖門ミリオルド』を頼む!!」


「はいっ!!………開け、『聖門ミリオルド』よ!!!!」



 ラマニアが前回と同じく両手を掲げると、光の縦筋たてスジが一本、つうっと走り、そして左右に「くぱぁっ」と開かれる。


 同時に開いたその穴から、むわっと熱い熱気が漏れ出す。



「よし。いくぞ!でよ!!『聖塔ミティック』!!」



 俺も両手を前に出し、この世界に来て二度目(訓練も含めれば三度目)となる『聖塔ミティック』を呼び出した。


 すると、またしてもラマニアが目を丸くして、顔を真っ赤に染めて、口をパクパクとさせていた。



「り、り、リン様……?そ、……」


「ん?どうしたんだ?ラマニア」


「それ!!前回より遥かにおっきいじゃないですか!?」


「え?………あ、言われてみれば、たしかに」


「言われてみれば、じゃないですよっ!!なんでそんな事になってるんですか!?」



 これはアレだな、さっきの『御鎮法おちんぽう』訓練の産物というか、副作用というか。


 想像イメージの中とは言え、ラマニアの『聖門ミリオルド』への挿入をお預けされまくってガッチガチに肥大化してしまっている。



「言ってても仕方ない!入れるぞ!!」


「ちょっ、ちょっと待ってください!そんなおっきいの、心の準備が………ひぁああああっ!!」



 ラマニアのOKの返事を待たず、俺は強引に『聖塔ミティック』を突っ込んだ。



「うっ……くぅっ!……ま、待ってって………言った……のにぃぃいいいっ!!」



 ラマニアが恨みの言葉を口にするが、俺からすれば散々、らされまくった後の、やっと叶った挿入なんだ。


 それにラマニアは困惑していたが、前回よりはスムーズに挿入できた気がする。


 それが二回目だからなのか、ラマニアの自主訓練の成果だからなのかはわからないが。



「んんっ………!り、リン様、は、早く……早く出してくださいっ!!」


「ちょっ、ちょっと待ってくれ!ラマニアの門内なか、熱くて、聖力せいりょくの集中が………」



 今回の『炎』、前回よりも熱く感じるぞ!?


 現場に到着するのに時間がかかったせいなのか?



「こ……こんなの私……長く耐えられませ……んんっ」


「も、もう少しこらえてくれっ!!」


「こ、こうなったらを……」


「アレ?何をするつもりだ!?」



 ラマニアは顔を真っ赤に紅潮させながら力を振り絞り唱える。



「いっ、でよ!!聖女せいじょ黄金水おうごんすい!!!!」



 すると『聖塔ミティック』と『聖門ミリオルド』の繋がった結合部の上部から、黄金色こがねいろに輝くシャワーが降り注いだ。



「こ、これは!?」


「リン様!!今のうちにっ!!」



 気づけば『聖塔ミティック』に感じていた激しい熱さがやわらいでいた。



「よ、よし!これならイケる!!出すぞ!!俺の………聖光嵐波エレク・トルネードぉおっ!!!!」


「来てっ!!来てくださいっ!!私の門内なかにぃいいいっ!!!!!!」


「うおおおおおおおっ!!!!!!」



 俺はラマニアの門内なかに激しく射聖しゃせいした。



「んはぁああああっ!!で、出てますぅううううっ!!!!!!」



 目視もくしはできないが、その量は初めての時より多かったのは間違いないと思う。


 今朝の御鎮法おちんぽう訓練の影響もあったのだと思うが、俺はずっとラマニアの門内なかせいを思い切りぶちまけたいという欲求が高まっていた。


 その溜まりに溜まった聖欲せいよくの限りをラマニアの門内なかに吐き出したのだった。


 そして初めての時のように、ラマニアの『聖門ミリオルド』内部の熱は急速に鎮まっていった。

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