第8話 戦友

昔の職場に行って来た。


異動して一年余り、スタッフとも仲良く仕事ができたので、思い出深い職場だった。


異動後も何度か顔を出したのだが、今日行ったのには訳がある。


世話になった人が辞めるとの事。


その人には最後まで世話になりっぱなしで、言わば戦友だった。

(あちらからしたら、後から来た俺に戦友扱いされて苦笑いだろうが)


なんでも契約期間終了時に、更新せずに違う道を行く事にしたのだとか。


会社に縛られている俺からしたら、なんで?と思う反面、チャレンジする道を選んだ彼を羨ましく思う。


もちろん、ラインを交換しているので、普通に連絡は取れるんだけど。

世話なった彼を世話になった場所で最後に見ておきたくて、足を運んでしまった。


辞めて何をするのかは、まだ教えてもらえなかったけれど。


まあ、お前ならできるよ。

お疲れ様、戦友。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る