第3話 世間では色々な作法が言われているけれど・・・

結論として、

神社庁の参拝方法を参照にしたら間違いはない。


身もふたもない話ですが、なるべくニュートラルに説明できればと色々調べてまわった結果、こうなりました。


鳥居は門。

神様の領域と俗世の境界にたてられたもの。

鳥居は神様の家(神社)の玄関口、という認識で良いと思います。


前頁で説明した鳥居をくぐる前にすること。をざっくり説明すると、


鳥居の内側は神域なのだから、きちんと身を正してから足を踏み入れましょう。

他によく聞く話では、鳥居をくぐる事は穢れを祓う意味もあるとのこと。


前頁の捕捉です。

①鳥居をくぐる前に、帽子、手袋は脱ぐ。

コート着用であれば、それも脱ぎます。

(くぐった後に帽子を被り直す、手袋をはめ直す、などもNGです)


余程の事情がないかぎり、目上の人に対して、帽子やコートも脱がす、挨拶する、という行為は失礼にあたります。(手袋も然り)


取引先の会社の営業さんが、会社を訪問し、社長さんを目の前にして、その恰好で挨拶する人間が現れたら、と考えてもらえれば良いかと。


ただし、これはあくまでも「基本」です。

夏場や冬場、上記の状態で神社内を参拝して回るのは何かと厳しいと思います。基本的にはそういうルールがあるんだな、程度にとどめて、きちんと誠意を込めて参拝されれば良いでしょう。


②鳥居の左側か、右側に立ち、浅く一礼


②に関して。

神社の中央は「神様の通り道」なので、真ん中を避けるくらいの意識で良いです。

ただし、真ん中に立ったからと言って怒る神様はいません。

そして「浅く一礼」。

これは神社の作法で一揖いちゆうと言います。




最近、鳥居の前では左側に立ち、左足から入ると聞いたんですが、「左側」に関しては諸説あり過ぎて「どれが本当なの?」と、書いてる本人も困惑しております。

神社庁とか調べても出てきませんし(汗)

ただ、とある書籍によると「左は神を意味し、右は人を意味する」ので、鳥居をくぐる際は左側に立ち、左足から入ると神様に近づける。らしいです。

しかし、中には神様から向かって「右(左)」に立つのが正解と書いてるものもありました。どっちにしろ左ですが。(この時点ですでにこれを書き(調べ)始めた事を後悔……)

因みに伊勢神宮は「外宮げくう」は左側通行、「内宮ないくう」は右側通行のようです。



③くぐった後も鳥居がある場合は一揖いちゆうしてからくぐりましょう。


大きな神社だと、鳥居をくぐった先に鳥居があったりします。

鳥居は外側から数えて一の鳥居、二の鳥居と内側に向かって数えていきます。


きちんとご挨拶をする気持ちを持って一揖してください。

一揖いちゆうを忘れたからといって、やり直す必要はありません。


そこで一々目くじらをたてるのは人間くらいなものだと思います。





色々書いてはいますが、個人的な意見では参道の真ん中は「歩かない方がいいよ」と言われているだけで、「歩いてはいけない」わけではない。と思ってます。

人の多い神社の初詣なんて真ん中を歩かない方が難しい場合もありますし、色々騒がれる前は普通にど真ん中歩いてお参りしていた人はざらにいましたしね。






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