第4話

ゴブリンライダーを倒してから、更に1時間くらいフラフラと歩き続けた結果。。。。


「うわぁぁぁぁ。川だぁぁぁぁぁ。」

かなり遠方ではあるけれど、川を発見した僕は体力の続く限り走って、川まで到着。

飲めるかどうかを確かめる事もなく、頭を川に突っ込んだ。


「ぷふぁ~~。生き返ったぁぁ。」

元々生きてたけどね。

何故か、こう言ってしまう。


【は~。気持ちいい。】

気が付いた時には、ペンギンさんがプカプカと浮いていた。

僕が川の水を飲む前は、入ってなかったよね。。。

聞くのが怖い。


その場で、しっかりと水分補給してから、再び出発。

川沿いに歩いていけば、街とかあるでしょ?

水辺は発展しやすいらしいし。


川を見付けてからは、早かった。

すぐに街を発見した。しかも、まぁまぁ大きい。

石を積み上げた5m位の高さがある壁に囲まれている。

さっきのゴブリンみたいなのに襲われたらヤバいからね。あの位の壁が必要なんだろう。

食料確保の為にも、この街の人たちとコミュニケーション取らなくては。


壁に沿って、グルッと回っていると大きな門を見付ける。壁と同じ位のデカさだし。

門の上に人影も見える。

よかったよ。見た目的には人間だよ。知性を感じる。

肌の色とか、鱗生えてたって気にしないけど、ゴブリンみたいに問答無用で襲われるのはイヤだからね。

コミュニケーション取れそうでよかった。


「おぉ~~い。」

手をブンブンと振って、門に近付いて行くと門の上の方の人も僕を見付けたみたいだ。

僕を指差して、何か言ってるっぽい。


『#&%∥#*@ё&#』

。。。ちょっと何言ってるか分からないんですけど。

首を捻ってると


『*´'&@@&#@ё*※&ё@%』

。。。分かる訳ねぇですよ。言葉なの?ってレベルで聞き取れない。

異世界に飛ばしたんだし、定番の言葉通じるヤツしといてよ。

このレベルで分からないと、これから先が思いやられるよ。

さぁ、どうしよ?


悩む事、数分間。

壁の上の人も僕を見て何かを言っても無駄だと思ったのか、何も言ってこなくなった。

かと言って、街に入れてもらえそうかと言うと、そうでもない。


【ずっと、何してんのよ?】

ペンギンさんが居たの忘れてた。


「言葉が分かんないんだよね。ペンギンさん分かる?通訳してくれる?」

ダメ元で聞いてみた。


【無理に決まってるでしょ?言ってる事は理解出来るけど、私も話せないし。】

確かに。ペンギンさんが街の人たちと話し出したらパニックになりそう。

悩みまくっているとポケットがブルッときた。

んん?何?

ガサガサのポケットを探ると数少ないアイテムのケータイ電話。

まさにケータイ電話がブルブルしてる。

圏外なのに着信してる?!

非通知だし。

ヤバい。怖い。ホラーだ。

着信拒否!!


ぎゃ~~す!

また掛かってきた。着信拒否したのに。

もう涙目です。いや、泣いてますよ。

もう一度、画面を見ると

神様🖤

。。。。。あんっ?んだと、こらっ!

ビビらせやがって。

あのギャル神様だろ?


取り敢えず出てみる。


【ちょっとぉ、着信拒否って酷くない?】

出た途端にこれですよ。

やっぱギャルだわ。


【ねぇ~。聞いてる?】

何か言ってたけど、右から左でした。


【聞いてなかったっしょ?

もう!ちゃんと聞く。いい?

日本から、遠路遥々やってきたコウくんに大サービスで、現代科学と神様からのプレゼントをあげる。って言ったの。ありがたく受け取って、私の有り難さを噛み締めなさい。

じゃあね。バイバイ。】

何か、一方的に話して切られた。

。。。。。

どう言う事??

こっちから神様に電話してみようと着信履歴から、最新の《神様🖤》ってのを選択して、架けてみようとしたけど、アンテナマークが圏外で、架からないし。

それで気が付いたけど、アンテナマークの横の電池マークが∞になってる。

電池切れしないって事?

でも圏外なら、使い道ないやん!

これが、ギャル神様のプレゼント?

どないせいって、言うんじゃぁぁぁぁ!


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