其の華の名


揺蕩たゆたう想いを口にせず


感情に身を任せるまま


甘い口づけを交わして


其処そこから先は秘する所


朱い炎を幾度も燃やし


蒼い涙を時には零して


互いの身体に刻み込む


希望と幸で心を満たし


其の儘そのまま果実を結ぶのか


痛みと傷を心に残して


其の儘そのまま散り果てるのか


想いで運命が定まる華


其の名はまた愛という




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