第38話 家事を半分こにする 2
どう家事を半分だと思っているのか知りませんが私的にはまったく半分ではありません。
「お互いがどんな家事をしているか紙に書いてみない?私は自分の方が負担が大きいと思っているし、パパは半分の家事をしていると思っているんでしょう?」
と言って台所のテーブルの上でA 4のコピー用紙に曜日ごとにしている家事を書き出してみました。
夫が仕事の時は、夫は晩ご飯の時の茶碗洗いとゴミをまとめて玄関に置くだけです。
夫が仕事の日は、夫がしている買い物も私になります。
次女のお弁当と洗濯、台所と廊下とトイレ掃除はほぼ毎日ですし、ゴミ出しも何故か私です。次の日の朝の炊飯をどうするか、なんて自分が次の日が仕事の日しか考えてくれません。
「見て!どう?
私はパパが仕事がお休みの日だけ家事が少し楽にになるくらいのような気がするんだけど。私ってお休みの日はほぼないから。
日曜日も月2回講師だし。祝日が無ければ月2回の休みで、それでもピアノの練習はしなくちゃならないから忙しくてね。」
夫は仕事が休みの日は家事は半分ずつになっているからいいと思っていたようです。
夫が休みの日でも私は半分だとは思っていません。
そこを上手く説明したいところです。
「パパが仕事の日は、ほぼ家事は私がして、パパがお休みの日は家事が少し楽にになるだけなんだけど?
私は毎日仕事がある上に、ピアノの練習を4時間もしているんだけど。
その上、子育ては私がしているよね?
パパは子育てしてないから。子どもの世話は多少しているけれど育ててないから。
子どもの愚痴も聞かないし。」
するとここで、
「え?俺は子育てしてるだろう?」
と不思議発言がありました。
「将来のことを考えて成長させることを子育てって言わない?
子どものご飯にふりかけをかけたり、部屋を勝手に片付けたりするのはパパがしたくてしているだけで成長させてないから。
おばあちゃんが孫を可愛がるのと同じだから。
次女ちゃんがトラブル起こしても実際に次女ちゃんを説教して良い方向に導くのは私が一人でしているのよね。
子育てっててね、子どもの成長を助けることだと思う。好きなことだけさせて甘やかすのは成長させるとは言わないよ。
私は子育てもしてるけれどパパは子育てしていないよね?
人としての成長を考えて子どもに接していると言える?」
夫は黙っています。
私は実際の仕事は土日以外は三時間程度の日が多いので時間に余裕があるように見えますが、ピアノの練習を4時間程します。
「ピアノの練習はパチンコと同じと言ったよね?」
「いや、違うと言っただろ!」と夫。
「ううん。だいぶ前に揉めた時にピアノの練習はパチンコと同じって言われてすごく傷ついたから忘れられない。
ピアノの練習してたら遊んでると思われると思ってしまうから気を遣ってしまうんだけど。」
「‥‥。」
「ピアノの練習をすることによってコンクールで成果も出て人伝で生徒も増えて、時にはピアノの先生まで習いに来てくれるようになったよ。
練習することで私の自信もついて先生としてスキルアップ出来て、年金が少ない私たちにとって夢のある仕事になってるよね?
子どもへの影響も考えてみてくれない?
この年齢でピアノの練習を頑張る姿とか努力を怠らない姿から子どもたちは何かを感じ取って学んでいると思うけれど?」
「‥‥すみませんでした。」
「え?何についてあやまってるの?」
「いろいろなこと、考えが足らないから。
まずい事いろいろしたし言ったから。」
「悪いけど、何について謝られたのかわからない。どうせ、自分が謝っておけば丸く収まるとか思っているんでしょう?」
「そんな、何について謝っているかなんて今、パッと思い出せるわけないだろう。」
「今まで傷つけられたことをまとめて謝ってもらっても気が済まないから、その謝罪はピアノ練習はパチンコと同じという発言についてのものと受け取らせてもらいます。」
そう言ってからA4の新しいコピー用紙に、
食事の準備の担当表を書きました。
「これでどう?」
晩ご飯を作る日を決めました。
夫2日で私が5日です。
その紙に、している家事もきっちり書き出して、いかに私に負担が大きいかを知らしめました。
そして冷蔵庫の横に貼りましたよ。
そこはコンロの前で夫と私しか見ない場所です。
子どもも気がつくかもしれませんがいいでしょう。
それでも、家事は半分にはなりませんが私の気持ちが済むことが1番大切なことなんですよ。
好きな事を仕事に出来ていることの有り難さがあるので多少の忙しさは我慢しようと思っています。
ただ、今まで夫に傷つけられた数々の出来事を思い出して詫びて欲しいんです。
YouTubeばかり見て楽な仕事しか出来ないと言いお酒と煙草だけを楽しみにして子育ての邪魔をする夫にイライラして過ごしたくないんです。
どこの家庭でもお母さんが1番幸せじゃないと明るい家庭にならないんです!
でも、もうそろそろ夫が限界まで追い込まれているとそう思っていませんか?
大丈夫! 日頃、褒めれるところを見つけてちゃんと気を遣って持ち上げていますから。
例えば
「パパが作ったお味噌汁は優しい味がするよね?
なんでだろう?同じ材料なのに。
ママが作るお味噌汁は不味くはないけど優しい味じゃないよね?人柄かなぁ!」
なんて。
(原因はわかりました。夫は暇なので味噌を溶く時におたまの中でゆっくりとしますが、私は忙しいのでお味噌を汁の中にドボンと入れるからです。)
原因が分かった事はしばらく内緒にします。
持ち上げるところが無くなるのでね。
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