第21話 悪男

俺の名前は三島 景。

焦げ茶色の髪を持っていて、顔は幼げながらも整っている。周りから好かれるような顔立ちである。

出来ないことは特にない。なんでも、やればそこらへんの得意な人以上にはなれる。

しかも俺は優しい。いや、優しくはないか、優しく接しているだけ。俺が話しかけている奴らは全員俺の駒。優しくてなんでもできてかっこいい俺の駒だ。

例えばそう、転校した来た学校で俺の隣の席になった気持ち悪いマスクメガネにも俺は話しかけてあげる。

こうやって駒を増やしていく。こんな俺に話しかけてもらって嬉しいだろうなぁ。新しい学校も楽しみだ。


俺が転校した理由は一つ。

雲水を潰すためだ。

instantgramで楽しそうにしている雲水を見つけて腸が煮えくり返りそうだった。鍵垢だったけどそんなの甘い。俺の交友関係は伊達じゃない。

はぁーあ。中学校の時に一度潰したはずなんだけどなぁ。足りなかったみたいだ。もう二度と外に出れないようにしてやる。


ん?俺がなぜこんなに雲水のことを嫌いなのかって?

それはあの気持ち悪い自信だよ。

別に何かに特化している訳でもないし、努力している訳でもない。ただ顔が可愛いだけ。それだけなのに周りを見下すような視線で愛想を振りまく。

まるで俺の妹を陥れたあいつみたいだ。

いや、本当にそっくりだ。


とにかく、今、あいつがどうなっていようがどんな手を使ってもあいつを潰し妹の仇をとる。



とりあえず、今やるべき事はクラスメートの情報集めだな。

その前に、メールが来ている。最近迷惑メールが多いな。っと、これはどうやら違うようだ。


『臨生学園高校二年のものだ。三島 景、お前は雲水 星雨がきらいか?』


随分と直球な質問だな。にしてもなぜ俺のメールアドレスを知っているんだ?


『なんの用件だ』


警戒して、相手のメールを無視して返信する。

返信はすぐに来た。


『私も雲水が嫌い。一緒にアイツを潰そう。』


────────────────────


短めです、すみません。


こんにちは。嵩いの李です。皆さん、いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

レビューやいいね、コメントして下さりますと、とても喜びますし、モチベーションがすごく上がります。特にレビューして下さるとすごくハイテンションになって裸で踊り狂います。質問等もお待ちしております。

毎日21時投稿を心がけておりますが、嵩いの李は現役高校三年生、受験生なので、やむを得ず投稿できない日もあります。何卒、御理解お願いします。

これからも『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします。

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