第12話 不安

目を開けると、そこには知らない天井があった。

「ん....ここは.....」

あれ....今朝?てかここどこ?なんで俺こんな所で寝てんの?

よいっしょっ

体を起こそうとする、が「あれ?」

起き上がらない。というか重たい。何かが乗っている.....?そう重い視線を下にずらす──と、目が合った。


「おはよ♪」


白髪のそいつ、雲水 星雨は屈託のない笑顔でそう言った。


ああああああああああぁぁぁおもいだしたぁぁぁぁあぁぁぁあぁああ


いや、おはよ♪じゃねぇよ!

悪夢のようにさっきの教室での出来事が脳内に流れる。そして、


「おやすみ」


とりあえず考えるのをやめた。

起きたら何もかも忘れてたらいいなぁそう思って、雲水を無視し、深い眠りに───つこうとしたとき、頬に柔らかい感触が伝わった。

目を開けてみるとそこにはキスをし終えたファミリ、雲水の顔があった。いたずらのように笑っている。


ん?

俺キスされたの?生まれて初めて?

てか顔近っ!しかも

「マジ可愛すぎだろ」

やべ、声に出ちまった。恐る恐る雲水を見てみると

「か、かわ......かわい....あわわわわわわ」

壊れてた。

そこでやっと冷静になれた。壊れている雲水をどかして起き上がる。

そして、マスクとメガネをつけていないことに気づき付けてから雲水の目を見て言った。

「これは何の罰ゲームだ?あのクラスメートの反応を見るに、一緒にゲームをしていたやつは他クラスのようだな。」

「え?罰ゲーム?んーん、違うよ。私がしたくてしたことだよ」

「はっ?」

「だーかーらっ!これは私がしたくてしているの!」

当たり前のように言う雲水だが、やはりどこか疑ってしまう。

「どういうことだ。なんでお前がファミリアたんの格好をしている」

「それはひ・み・つ♪

それともこの格好やめたほうが──」

「いやそのままでいい。」

即答した。これは我らオタクの夢であるしロマンでもある。たとえ罰ゲームでもぜひともやり続けてもらいたいものだ。

うんてか罰ゲームだしな!罰ちゃんと受けてもらわないと困るよな!

「はぁ、まぁいいやここどこ?」

「保健室だよー」

「わかった。とりあえず教室もどろ」

時計を見ると、まだお昼にもなっていなかった。俺は、なにか重大なことを色々忘れているような気がしたが、とりあえず教室にもどることにした。

はぁ、もう平凡な日々はおくれないのかなぁ。

教室に戻る途中、そんなことをかんがえるのであった


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こんにちは。嵩いの李です。皆さん、いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

レビューやいいね、コメントして下さりますと、とても喜びますし、モチベーションがすごく上がります。質問等もお待ちしております。

毎日投稿を心がけておりますが、嵩いの李は現役高校三年生受験生なので、やむを得ず投稿できない日もあります。何卒、御理解お願いします。

これからも『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします。



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