いつから興味を持ったのか?

 物心ついたころ、親せきのお姉さんが5冊の図鑑をおさがりにくれました。

 「動物」「魚」「鳥」「花」「昆虫の図解」とありまして、その中で特に自分が気に入ったのが「昆虫の図解」。次に「鳥」。

 なんで虫だけ「図解」なのかというと、解説のための大きな図がイラストだったから(多分)


 一番ぼろぼろになったのが昆虫。もともとへたっていたのに私の代で背表紙がはがれるほどに……。ちなみに本をくれた従妹は虫大っ嫌いです。何でへたってたんだろう。枕にでもした?

 

 虫は一番身近にいる生物。本の中の虫が実際その辺に居て、動くんですよ。チーターや象がその辺に居ますか? 動物園に行かないといないでしょ? 鳥はすぐ逃げるから近寄れないし、植物は全般興味薄かったし、魚は近くに川はあるけど海はないし……。道を歩いてて「本物だぁーー!」ってテンション上がるのが虫だったんですよ。あくまでも「私の場合」ですけどね。

 あとその図鑑が身近な虫ばっかり掲載していたおかげかも。


 

 小学生中盤くらいまではおもちゃに近い感覚値。蟻を潰して遊んだり(ヒドイ)、カタツムリをわんさか取ってきたり、なめくじに塩かけたり、ダンゴムシと一緒に捕まえた丸まらないワラジムシを無理やり丸めようとしたり、バッタを採ったはいいけど餌が不十分で死なせちゃったり……


 友人はガチャガチャのカプセルにアメンボを一杯詰めて、そのまま川へ捨てたことがあるそうです。どうなったんだろう。

 皆さん何かしら気の毒なことをした経験おありのはず。 



 小学校高学年の時、網戸に飛んできたクワガタムシを捕まえてまともに1カ月くらい飼ったのが、子供のころの最長飼育。3匹いて1匹は死亡、2匹は蓋が開いてて脱走。

 この時代まだ「昆虫ゼリー」なんて画期的な飼料はなく(あっても知らなかっただけ?)人間の食べたスイカだのメロンだの、皮の部分をあげてました。今いい大人な人はみんなやってたよね??


 夜、家族でスイカ食べて、食べ終わったら虫かごから出して皮にたからせると、汁をちうちう吸うんですよね。それがまたかわいいんだ。

 ブラシみたいな口がにゅーーーんと伸びて、「ああ、飲んでるなあ」なんて思いながら見てたのを思い出します。



 籠のなかにメロンの皮を入れたままにしたときは、甘い匂いを嗅ぎつけた蟻が家に侵入してメロンが真っ黒……、なんてことも。

 どこからきやがった、と憎たらしく思う反面、家の中の餌が分かるなんて鼻がいい(鼻はないから触覚だけど)のだなあと感心したものです。

 残念ですが屋内の黒い行列は殺虫剤で退治させて頂きました。そこは容赦ない。


 

 一回クワの大あごに挟まれました。めっちゃくちゃ痛い!

 大あごの先は鋭く尖り、それが指の腹にえらい力で食い込む食い込む!!

 地面に置いても離してくれず、痛い痛いと半泣きでギャーギャー。父親のアドバイスで水の中にクワガタごと指をつけるとパッと離してくれました。助かった……

 芸人さんがよくザリガニやクワガタに挟まれて体張ってますが、ホント尊敬しますよ。あの痛みを我慢するなんて。

 あれを見たら笑うだけじゃなくて今後はねぎらうように。

 

 

 他に痛い目にも何度か遭遇すれど「嫌い!怖い!」になることはなく「苦手」程度で収まるようになりました。

 姿だけでキャーと逃げない性格は自分でもありがたく思っていますが、ナニカがいると自分から近づく性分(さすがに危険生物は近寄らない)に育ってしまいました。うーん大人になってさらに悪化したかも……


 子供のころの好き嫌いの理由は、だいたい見て面白いかとアクティブかどうか、じゃないでしょうか。だからせっかく飼い始めてもおとなしい虫だとすぐ飽きてしまったり。

 何となく飼って、何となく観察して、死んじゃったら埋めて。このレベルでも生物に対しての興味だけは持っておりました。残念ながらおつむが弱く探究心が薄かったので、面白さが分かってくるのはまだまだ先……。


 

 ではまたの機会に~。

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