第17話 リベンジの炎

 悪役令嬢ガブリエルは昼ごはんを食べている。

 姉エルモ、両親は何も言わない。

 ガブリエルはこう思っている。

 武闘派令嬢カルリーノにリベンジしたい、と。

 ふつふつとリベンジの炎が燃えるガブリエル。

「ごちそうさま、ちょっと出かけて来る!」

 そう言ってガブリエルは、とある場所へと向かう。

 姉エルモから聞いていたカルリーノの領地へと。

 姉エルモからは絶対に近寄らないようにと言われている土地へと。

 ガブリエルは足を踏み入れた。

「フンッ、あなたはバカなのかしら?」

 声の方を見ると武闘派令嬢カルリーノがいた。

「また泣かされたいの?」

 冷たい笑みを浮かべてカルリーノは近づく。

「ふーん、私をなめているの?」

 ガブリエルは悪役令嬢の表情となる。

 リベンジの炎が悪役令嬢ガブリエルに宿っている。

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