第2話 気軽に文学散歩 田端文士村記念館

 遠出する予定のない長いお休み。


 文庫本読書がてら電車で出かけました。

 電車読書は捗ります。


 山手線田端駅で降りて文京区立田端文士村記念館へ。


 近代文学の貴重な資料を無料で(時々新資料の公開もある)拝見できるここは、さすがは文の京ふみのみやこの施設です。


 ここで、毎回立ち止まってしげしげと眺めるのは、田端の王様だった芥川龍之介を中心とした人物相関図。

 友人、尊敬、師弟、と記された中で、ひときわ輝いているのが「親友」。

 親友の名は、室生犀星。

 室生犀星の自伝的小説『杏つ子』に、都会の青年芥川龍之介が登場します。

 金魚の少女の幻想恋愛譚『蜜のあはれ』は映画化されましたね。

 文豪たちは、幻想味を持ってるのですよね。


 今は、ライトノベルでもマンガでもアニメでもゲームでも、文豪たちが活躍してるので、お馴染みかと思います。

 今回もコラボ企画があったみたいで、文豪関連ファンと思しき女の子たたちがたのしげでした。


 現在の企画展は、「恋からはじまる物語 ~作家たちの恋愛事情~」。

 そのせいか、文学散歩デートと思しきカップルも多めでした。

 カップルは男性が雄弁なのが特徴だったかな。

 たまたま見かけた方々がそうだったのかもしれませんが。

 作家の恋文は、その書き文字も含めて、眺めていると気持ちが乗っ取られそうな面映ゆさがあります。


 ここにはカフェがないので、場所を移してひと休み。

 先にショップで求めた絵葉書で手紙を書いたり、手帳に思いついた断片を記したり、友人にメールしたり、本の続きを読んだり。



 こうしてずっと生きていけたらいいのにな。





※田端文士村記念館について書いてます。

「本を買いに行きました 二十六箇所目 田端文士村記念館 田端」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882605676/episodes/1177354054885487528






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